大晦日トリプル世界戦を完全予習

　今夜はTBSでトリプル世界戦が放送される。19:50から大田区総合体育館より生中継される大晦日ボクシング祭りは、注目カードが3試合。普段はボクシングをご覧にならない視聴者の方は、それぞれの特集ページで予習しておこう!

　ボクシングファンが特に気にする3試合。メインは世界王座統一戦だ。現在、世界チャンピオンを認定する団体が4つあるが、これらを主要4団体と呼ぶ。どの団体も同等の価値があるが、複数の団体のチャンピオンになるには、王座統一戦を組まなければならない。しかし、それぞれの認定団体は、自分達が認定したチャンピオンが負ける可能性があるため、これを嫌う傾向にある。そのため、実現する可能性は低い。日本でもこれまで一度しか実現していない。

■主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)
○WBA(世界ボクシング協会)
○WBC(世界ボクシング評議会)
○IBF(国際ボクシング連盟)
○WBO(世界ボクシング機構)

　今年のボクシング界は世代交代が進んだ。それを象徴するようなカードも組まれている。WBO世界フライ級タイトルマッチがそれだ。現在このWBOの世界王座に就いている木村翔(青木)は、日本人で初めて中国で世界王座奪取に成功してきた。しかも相手は、北京とロンドンのオリンピック2連覇した金メダリストだったから高く評価されている。木村に挑むのが元WBC世界王者でアテネ五輪日本代表の五十嵐俊幸(帝拳)。王座陥落以降、現役を続けながらチャンピオン返り咲きのチャンスを待っていた執念のエリートボクサー。4年9ヶ月ぶりの世界戦に燃えている。

　今年の大晦日は、プロデビューから日本人最速の1年3ヶ月で世界チャンピオンになった新鋭も登場する。鬼門の初防衛戦を迎える京口紘人(ワタナベ)は、今年一番盛り上がった階級の1つに挙げられるミニマム級のIBF世界チャンピオン。最軽量級のボクサーだが、左ボディは、身長約175cmの成人男性がガードを付けていても吹っ飛ばされるほどの破壊力を持ち合わせている。

　ボクシングファンが大晦日を楽しみにしている理由は、他にもいっぱいあるので、特集ページを是非ご確認頂きたい。なんで、ボクシングファンがそんなに興奮しているのかが垣間見れるはず!