元王者バルガスの再起戦

　WBA(世界ボクシング協会)スーパーライト級およびWBO(世界ボクシング機構)ウェルター級の元王者ジェシー・バルガス(28=米)は15日、米国カリフォルニア州ランカスターでアーロン・エレラ(28=メキシコ)とウェルター級10回戦を行った。バルガスは昨年11月、マニー・パッキャオ(38=比)に判定負けを喫してWBOウェルター級王座から陥落。これが1年1ヵ月ぶりの再起戦だった。

　バルガスはKOこそ逃したものの、6回にはダウンを奪うなどしてジャッジ三者がいずれも100対89と採点する一方的な内容で勝利を収めた。30戦28勝(10KO)。昨年3月に9回TKOで下したサダム・アリ(米)がミゲール・コット(プエルトリコ)を破ってWBOスーパーウェルター級王者になったが、「また痛い目に遭わせてやる」と再戦に意欲をみせている。エレラは42戦33勝(22KO)8敗1分。
　この日は元WBAウェルター級暫定王者ディエゴ・チャベス(亜)もリングに上がったが、意外にもジャマル・ジェームス(米)のボディブローを浴びて3回KO負けを喫した。WBA、WBC5位を破る殊勲のジェームスは23戦22勝(10KO)1敗。返り咲きの夢が遠のいたチャベスは30戦26勝(22KO)3敗1分。