Mガルシアがリピネッツに挑戦

　WBC(世界ボクシング評議会)ライト級王者ミゲール・マイキー・ガルシア(29=米)が来年2月10日、米国テキサス州サンアントニオのアラモドームでIBF(国際ボクシング連盟)スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(28=カザフスタン/露/米)に挑戦することが決定した。フェザー級、スーパーフェザー級、そしてライト級で王座を獲得した実績を持つガルシアにとっては4階級制覇を狙っての挑戦となる。

　もともとガルシアは来年1月27日にIBFライト級王者ロバート・イースター(米)かWBA(世界ボクシング協会)王者ホルヘ・リナレス(帝拳)との統一戦を望んでいたが、これらは破談に。そのため方向転換してスーパーライト級王座への挑戦を決めたようだ。リピネッツは11月4日、近藤明広(一力)との決定戦を判定で制して戴冠を果たしたばかりで、これが初防衛戦となる。13戦全勝(10KO)。15日に30歳の誕生日を迎えるガルシアは37戦全勝(30KO)。
　また、この日はダブル世界戦となる予定で、もうひとつのカードとしてはランセス・バルセレミ(キューバ/米)対キリル・レリク(ベラルーシ)のWBAスーパーライト級王座決定戦も行われる。両者は今年5月、挑戦者決定戦で拳を交えてバルセレミが3対0の12回判定勝ちを収めたが、採点に首をひねる関係者やファンが多かったことから再戦が課されていた。そうした折り、テレンス・クロフォード(米)がベルトを返上したことから王座決定戦として再戦が行われることになった。勝てば3階級制覇となるバルセレミは27戦26勝(13KO)1無効試合、2度目の世界挑戦となるレリクは23戦21勝(19KO)2敗。