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[海外ニュース]2017.12.11

サリドが引退宣言

 フェザー級とスーパーフェザー級を制覇し、いまをときめくワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ/米)にも勝った実績を持つ元世界王者オルランド・サリド(37=メキシコ)が、引退を表明した。WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフェザー級1位にランクされていたサリドは9日、米国ネバダ州ラスベガスで同級5位のミゲール・ローマン(32=メキシコ)と対戦したが、9回TKO負けを喫した。

「これが私のラストファイト」

 サリドはローマンとの試合では初回こそ上々の出来だったが、以後はロープを背負う場面が目立ち、計3度のダウンを喫して完敗。試合後、サリドは「できる限りの戦いをしてきたので、これでリングを去る。気持ちは十分にあったが、体がついていかなかった。これまでに何度も若い選手を倒してきたが、今回は年齢にやられた。時間の経過には抗えなかったということだ。これが私のラスト・ファイトだ」と話した。
 サリドは96年3月に15歳でプロデビューし、十代のときは負けが多かったものの03年あたりから世界戦線に割り込むまでになった。その後、10年に4度目の挑戦を実らせてIBF(国際ボクシング連盟)フェザー級王座を獲得。フェザー級では3度の戴冠を果たし、14年3月には体重オーバーのため計量で失格になったものの試合ではロマチェンコに判定勝ちを収めている。その半年後、WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王座(当時は暫定王座)を獲得したが、初防衛戦で失った。肉を切らせて骨を断つタイプの激闘型ファイターで、数々の打撃戦をこなしてきた。63戦44勝(31KO)14敗4分1無効試合。


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