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[緊急会見]2017.10.11

八重樫の夢の続きは年末か

 世界三階級制覇王者の八重樫東(大橋)が11日、横浜市内の大橋ジムで会見を開き現役続行を発表した。激闘王の現役続行にゴーサインを出した大橋秀行会長は、9月に行われた原隆二(大橋)とのスパーリングを見て判断したことを明かした。会見に同席した松本好二トレーナーは「また一緒に練習ができるのは嬉しいし、4階級制覇を目指すのはロマンがある」と主戦場をスーパーフライ級に移して大一番を迎える愛弟子のサポートを約束した。
強いお父ちゃんが似合う!
 大橋会長や周囲からは、八重樫の体を気遣う声も多かったのも事実。しかし、決めるのは本人。拓大時代の先輩で今年引退を発表した世界スーパーチャンピオンの内山高志氏を含め、同世代のトップ選手達が一斉に引退する中で、「一度は流れに沿って引退することも考えた」という八重樫だが「ボクシングに情熱が残っているかー。やめる時は後悔したくない。まだ、奮い立たせることができそうなので、続行を決めた」と決意を語った。
大橋会長も現役続行にゴーサイン!
 「スーパーフライ級はタレントも揃っていて、誰とやっても楽しそう」と激戦区への参戦に目を輝かせた八重樫。「本当はロマゴンに負けた後にフライ級からスーパーフライ級に上げる予定だったが、ライトフライ級でやると本人が言ったので階級を下げたが、スーパーフライ級でやりたかった」と語った大橋会長は「スピードが武器になる」との考えを示した。
○八重樫 vs ×シーサケット
 復帰戦の日程などは全く決まっていないと話した大橋会長だが「八重樫の夢の続きは年末か」と一句披露した。「ロマゴンをKOしたシーサケットをKOした八重樫が最強」と後楽園ホールで2009年3月に3R2分11秒TKOで八重樫が勝ち星を挙げた試合を引き合いに激闘王を鼓舞した。

※ロマゴン
世界4階級制覇王者
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)

※シーサケット
WBC世界スーパーフライ級王者
シーサケット・ソールビンサイ(タイ)
井上尚弥(大橋)
 八重樫の現役続行会見と入れ替わりで練習に来たWBO世界スーパーフライ級チャンピオン井上尚弥(大橋)は「年末に向けて一緒に出来るのは励みになる」と八重樫の現役続行を喜んだ。年末はスーパーフライ級で試合をすると話したモンスターだが、バンタム級への転級も視野に入れている。「来年の秋までこの階級でやるのは辛い」というのが本音。八重樫の現役続行と井上尚弥の今後の動向を見守りたい。

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