井上尚弥リミットで計量クリア!

　アプリをダウンロードして、個人情報とクレジットカード情報を事前に登録し、現在地と目的地を入力すると、7〜8分で自分の目の前まで迎えに来てくれる、有料のヒッチハイクサービス「Uber」を利用し、法律や生活環境・文化の違うアメリカで、郷に行けば…の精神で、この国の当たり前に戸惑いながら会場入り。アウェイとはこういうものかー。日本との時差16時間の地で時計に目をやると、米国西海岸時間の9月8日(金)13時。カリフォルニア州カーソンにあるスタブハブセンターで、HBO局の人気ボクシングマッチ番組「アフターダーク」の前日計量が始まった。今週末は、スーパーフライ級祭り!シーサケット・ソールビンサイ(タイ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、井上尚弥(大橋)、アントニオ・ニエベス(米国)、カルロス・クアドラス(帝拳/メキシコ)、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が次々に計量台に上がった。
　試合会場のすぐ横に用意された野外の特設会場で公開計量に臨んだ井上は、115lb(52.16kg)で一発クリアすると「ぴったりでしたね」と笑顔を見せた。この日はモデルの中村アンさんも応援に駆けつけ「すごい体ですね」と完璧に仕上げてきたモンスターの腹筋を指すと米国デビュー戦にエールを贈った。

　井上に挑むニエベスは113.8lbで計量を終えた。会場にはニエベスの2歳になる息子、アントニオ・ニエベス Jr.の母親で、ニエベスのガールフレンドのエメリー・マチュカさんも応援に駆けつけた。「ボクシングをしていない時も素敵な人よ」と笑顔でニエベスの人柄を伝えてくれた。

　「本人はこっちに来てからウキウキワクワクしている。日本人特有の悲壮感は全くない。ハートの強さは予想通り」と大橋秀行会長も期待する井上尚弥の米国デビュー戦を前に、応援のため昨日、米国入りした八重樫東の現役続行もサラッと報告された。