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[試合後談話]2017.7.30

バンタム級サバイバルマッチ、世界へ近づいたのは?

 ボクシングファン注目の一戦、OPBFバンタム級タイトルマッチ、王者のマーク・ジョン・ヤップ(28=六島)対同級2位益田健太郎(34=新日本木村)が30日、大阪・住吉区民センターで行われた。試合はベルト奪取に闘志を燃やす益田が攻め立て初回から大きく動いた。
ヤップが死闘を制した。
 敵地に乗り込んで来た益田が鋭い踏み込みからワンツーを決めて先制のダウンをゲット。立ち上がったヤップだったがダメージは甚大。益田はロープに詰めて連打から左フックで2度目のダウンを奪うと、さらに右フックで倒した。大ピンチを迎えたヤップは2回から距離を取ると続く回に右アッパーで益田の顔を弾き反撃。すると4回、ヤップは右ストレートで益田のバランスを崩させ連打でダウンを奪い返した。立ち上がった益田だったがヤップの連打を浴びて力尽きた。
途中からリラックスしてできた
 タイトルを死守したヤップは「最初、会長に言われていたジャブとディフェンスを忘れていたが、3ラウンドから思い出した。メンタルで負けたくなかった」と笑顔を見せた。今後は世界挑戦が目標と話すフィリピンの雄は「日本の皆さんに感謝してます」と異国の地でサポートを得たことに感謝した。
技術面で負けていた
    一方、初回に3度のダウンを奪うも逆転を許した益田は「ダウンを奪ったが次のラウンドはいくべきでないと思った。それが自分の弱いところ。チャンスをものにできなくて申し訳ない」と、チャンピオンのパンチを警戒した判断に肩を落とした。「相手は間合いを取るのが上手くて精神力がすごかった」とヤップの強さを認めた。今後について「限界ではないがどうして良いかわからない。続けたい気持ちはあるが、周りの話を聞いてみたい」と明言は避けた。
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