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[試合後会見]2017.7.29

小浦翼がタイトルに初挑戦

 デビューから10連勝と快進撃を続けているOPBFミニマム級4位の小浦翼(22=E&Jカシアス)が29日、後楽園ホールで開催された「DANGAN190」のセミファイナル、OPBF同級王座決定戦に出場した。OPBF同級5位のジェイセバー・アブシード(22=比)を相手に小浦がどのような戦いを見せたのか?会場には23日に日本人最速1年3ヶ月で世界王座奪取に成功したIBF世界ミニマム級王者の京口紘人(23=ワタナベ)の姿もあった。
左ボディでフィニッシュ
 初回、ジャブからワンツーを放つ小浦に対し、サウスポーのアブシードはキレのある左を合わせた。小浦は丁寧にジャブを突きながら右ボディ、右ストレートを好打。4回、接近戦となりボディへの打ち合いとなったが小浦が打ち勝つと、ラウンド終了間際に左ボディが命中。アブシードはキャンバスに崩れ落ち、苦悶の表情を浮かべて10カウントを聞いた。5試合連続KO勝ちとなった小浦が新チャンピオンに輝いた。
課題は接近戦で後頭部を打たれたこと
 見事なKO勝ちでベルトを巻いた小浦は「最後のパンチは狙っていたわけでなくスッと入った感じだったので倒れるとは思わなかった。ジャブでリズムを取れたのが良かった」と声を弾ませた。「相手を悶絶させて気持ちが良かった。ベルトを獲ることができて素直にうれしい」と喜んだ。
ジェイセバー・アブシード(22=比)
 左ボディでキャンバスに沈められたアブシードは「(小浦は)パワーがないので勝てると思った」と強がったが「最後のボディは効いてしまった」と肩を落とした。 
京口紘人(ワタナベ)
 この試合を観戦した京口紘人は「相手は気持ちが強くて打ち終わりにカウンターを狙っていたが、小浦選手はジャブでタイミングを測り序盤はボディを出さないでおいて最後に良い左ボディを打っていた。終始落ち着いた試合運びを見せていた。今日のような強い相手にあのような勝ち方ができ強いと思った」と感想を口にした。
 世界王座奪取から6日が経過。どのように生活が変わったかという問いに「世界チャンピオンになりこれまで以上に祝福されている。タレントの武井壮さんと食事に行く機会がありいろいろな話を聞くことができた。良い経験になり刺激になった」と話した。 
採点表

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