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[試合後談話]2017.7.25

新人王戦に優勝候補が続々登場

 ニューヒーローが誕生したダブル世界タイトルマッチの2日後の25日、東京・後楽園ホールでは「DANGAN189 東日本新人王予選」が開催された。将来の世界チャンピオンを目指すフレッシュなボクサーたちによる熱戦が繰り広げられた。
内藤未来(E&Jカシアス)
 父が元OPBFミドル級王者のカシアス内藤氏、兄が前日本スーパーフェザー級王者の内藤律樹である内藤未来(25=E&Jカシアス)が出場。橘ジョージ(22=協栄)を相手にライト級4回戦を行った。 橘のプレスに手を焼きながらもアッパーをヒットさせた内藤が辛勝した。
 バッティングで初めてカットしたという右目上の治療を済ませて控室に戻ってきた内藤未来は 「相手のジャブは見えていたけど、毎回、一発目を見てしまった」と相手のペースに合わせてボクシングをしたことを課題に挙げた。一方、唯一の収穫としたのはアッパー。下を向いて前に出てきた橘に対して「どのタイミングで打つかを探していた」と試合の後半に下からコンパクトに左を突き上げた場面を振り返った。
内藤律樹
 リングサイドで試合を観た兄の内藤律樹は「気持ちが前に出てなかった。相手のボクシングに合わせていた。これから反省会ですね」と叱咤した。
橘ジョージ(協栄)
 一方、最後まで内藤を苦しめたが悔しい結果となった橘は「(判定は)勝ったと思った。コメントが思いつきません」と肩を落とした。
中村由樹(輪島功一スポーツ)
 高島裕樹(30=宮田)と中村由樹(18=輪島功一スポーツ)が激突したフェザー級4回戦は中村が初回、左フックで相手をキャンバスに沈めた。
 デビューから2連勝となった中村は「最後に決めた左はタイミングが良く手応えがあった」と満面の笑み。同じジムに所属する日本バンタム級7位の勅使河原弘晶を尊敬しているという中村は「試合前に自分のパンチを信じて力を抜いて打つようにアドバイスを受けた。すごく感謝しています」と頭を下げた。
 
看護師ボクサーの荒川竜平(中野サイトウ)
 第7試合フライ級4回戦では現在3連勝中の荒川竜平(28=中野サイトウ)と稲葉直樹(22=ピューマ渡久地)が対戦。しつこく前進を続ける稲葉に対し、距離を保ったサウスポー荒川が多彩なコンビネーションを見せて判定勝ちを収めた。
 試合後に荒川は「腰が高くて相手を見過ぎてしまった。KOが続いてしまったので欲張ってしまった。今日は20点です」と反省の弁が口を突いた。「こんな試合をしていたらダメですね。これからはリズム感のあるボクシングを取り戻します」と抱負を語った。

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