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[試合後談話]2017.6.3

ホールを沸かせたホープたちが復活のリングへ

 2015年全日本新人王西軍代表の仲里周磨(20=ボクシングクラブナカザト)が3日、後楽園ホールで開催された「DANGAN183」に出場。スーパーフェザー級6回戦でサン・サックナロン(30=タイ)と対戦した。
力強い右が決まった
 仲里は丁寧にジャブを突きながらワンツーをヒット、2回には連打でダウンを奪った。立ち上がってきたサンにワンツーで腰を沈めさせたところでレフェリーが割って入った。
冷静さを欠いた
 約1年半ぶりの復帰戦をKOで飾った仲里は「リラックスしてやろうと思ったが、緊張して固くなってしまった。頭を打たないように気をつけた。勝って一安心している」と笑顔を見せた。
 拳の怪我で沖縄で2度手術しリハビリにも時間を要したが、痛みが治まらずボクシングを諦めかけたという仲里。悩んでいたが、WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(畑中)の紹介で名古屋でのリハビリを決意。すると3週間で完治した。「試合内容は良くなかったので次はもっと仕上げていきたい。次戦は年末ぐらいに強い選手とやりたい」と抱負を語った。
田中恒成(畑中)
 仲里の試合を見守った田中は「会長はダメ出しをしていたが、試合に勝ってこそ復帰といえるので勝てて良かった。僕も名古屋から見に来て良かった」と感想を口にした。
コーチ義人が復活!
 2010年全日本スーパーバンタム級新人王のコーチ義人(26=角海老宝石)が約4年10ヶ月ぶりに復活。フェザー級6回戦でグレン・メデュラ(21=フィリピン)と拳を交えたコーチは、ジャブでリズムを掴むと、2回には右フックから連打でダウンを奪った。しかし、メデュラも気の強さを見せて抵抗。3回以降、左ボディで動きを止めたコーチが最後はレフェリーストップを呼び込んだ。
スーパーバンタム級でも戦える
 ブランクを感じさせない動きを見せたコーチは「もう少し緊張するのかと思っていたが、5年間でいろいろなことを経験し、物事を冷静に見られるようになった。ボクシングはやっぱり楽しい」を声を弾ませた。
 一度引退したコーチは飲食店の店長を務めていたが退職。その後、師事していた田中栄民トレーナーと偶然再会しボクシングへの情熱が再燃した。「復帰したからにはベルトを巻かないと意味がない。周りの期待を裏切らないようにしたい」と目を輝かせた。

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