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[公開練習]2017.5.11

比嘉大吾「初回からガンガン攻める」

    5月20日(土)に東京・有明コロシアムでWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)に挑戦する同級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅)が11日、都内の所属ジムで練習を公開した。
   デビューから12戦全勝全KOのパーフェクトレコードを更新中の比嘉は「いつもの試合と変わらない。あとは体調をしっかり整えます。勝って具志堅会長に恩を返したい」と意気込みを口にした。
練習前の会見
 会見の冒頭、具志堅用高会長は「(比嘉は)絶好調です。過去に誕生した沖縄出身の7人の世界チャンピオンと比較して共通するものがある。20日は日本のボクシングが話題になる良い試合をしてくれると思う。万全の体制で世界を獲ります」と愛弟子の王座奪取に自信を見せた。初のメキシカンとの対戦になる比嘉は「独特のリズムと角度のあるアッパーに注意しつつ、自分のパンチを当てて最終的には倒したい」と自身の代名詞であるKOを狙っていくと話した。
スパーリングはトータルで125ラウンド
   その後、同じ日に4回戦でデビュー戦を行う大湾硫斗(18)を相手に2ラウンドのスパーリングを披露。大湾に攻め込まれる場面もあったが、冷静にパンチを見切るとブロックで被弾を回避。途中、具志堅会長の「大吾!フェイント!誤魔化して」という指示が飛ぶ中、ジャブで距離を測り、鋭い踏み込みからワンツーを決めた。
キレのあるパンチを打ち込んだ
    スパー後は1ラウンドのミット打ち、パンチングボールで大粒の汗を流した比嘉。エルナンデスの強さを分析した野木丈司トレーナーは「相手は足の使い方が優れている。遠い距離からのアッパーと傍目にはわかりにくいフェイントを使って崩してくる」と警戒した。ミット打ちではアッパー対策に時間を費やした。
20日はKOでベルトを獲る!
 毎晩、エルナンデスの試合映像を観ているという比嘉は「相手は顔が怖いので、いきなり会ったらビックリすると思う。だから映像を観て慣れておきたい」と報道陣を笑いに誘った。「試合のポイントとなるパンチは左ジャブ。ジャブが当たればペースを握れるのでたくさん当てたい。初回からガンガン攻めて最後までいく。スタミナには自信がある」と闘志を燃やした。

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