江畑佳代子6度目の世界挑戦はホープと

　元OPBF東洋太平洋女子フライ級王者の江畑佳代子(41=ワタナベ)の6度目の世界挑戦が決定した。19日に都内の所属ジムで会見が開かれ、5月19日(金)に後楽園ホールで開催される「DANGAN-LADIES Vol.5」のメインで、OPBFアトム級1位の塙英理加(26=UNITED)と空位のWBO女子ミニフライ級王座を争うことが発表された。

　同王座はこれまで江畑の挑戦を2度受けた池原シーサー久美子(フュチュール)が保持していたもので、4度防衛後の昨年12月に引退と同時に返上されていた。会見には江畑と塙が揃って出席し、1ヵ月後の世界戦に向け意気込みを語った。

　昨年9月の挑戦以来、6度目の世界挑戦となる江畑は、「敗戦後は引退も考えボクシングから離れていましたが、若い子にアドバイスする上で説得力のある立場がやはりほしくなった。会長にわがままを言って最後のチャンスをもらいました。塙さんは力強さと勢いがあって警戒すべき選手ですが、意地と執念で勝ちにいきます」とラストチャンスでの戴冠を誓った。

　一方、江畑とは対照的に今回が初のタイトル戦となる7戦全勝(2KO)の塙は、「江畑さんに比べたらまだまだですが、それを補って余りある練習を積んでいます。このチャンスを活かしベルトを獲りに行きます」と気合を入れた。

　二人を前にしたワタナベジムの渡辺均会長は、「日本人同士の世界戦はベテランとホープという形になった。必ずや良い試合をして女子ボクシングを盛り上げてくれるでしょう」と期待した。