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[試合後談話]2017.4.16

日本ユースに出場の2人が三重で前哨戦

 未来のチャンピオン候補たちがエントリーし、ファンや関係者から視線が注がれている日本ユース(24歳以下の選手)王座トーナメント。その注目の大会に出場を決めている2016年全日本フライ級新人王の中谷潤人(19=M・T)と地元期待の中村祐斗(20=市野)が16日、メッセウィングみえで開催された「SUPER FIGHT&REAL FIGHT3」で前哨戦を行った。大一番に向けて弾みをつけたい両者はどのような戦いをみせたのか?
中谷が圧倒した
 11戦目で初の凱旋試合となった中谷は第8試合、51.5s契約6回戦でジョエル・タドゥラン(フィリピン)と対戦。長身サウスポーの中谷は初回からワンツーをヒットし主導権を握ると、タドゥランの返しの右フックにも冷静に対応。上下にコンビネーションを決めた中谷は4回に右フックでダウンを演出。最後は連打でフィニッシュに持ち込んだ。
これで11戦全勝(9KO)となった
 故郷に錦を飾った中谷は「今回は冷静に戦い怪我をしないことがテーマだった。相手を倒すことができたしまずまずです。地元でたくさんの人が応援に来てくれたので頑張っている姿を見てもらえて良かった」と喜んだ。1ヶ月後に迫った日本ユース王座に向けて「コンスタントに試合が出来ているのでジムに感謝したい。抜かりのない練習をして全力で挑む。このまま勝ってタイトルを獲る」と決意を口にした。
左:中村 右:野村
 昨年11月以来の再起戦となる中村はメインイベント、バンタム級6回戦で野村健太(20=仲里)と激突。初回、野村がジャブを散らしスピードのある攻撃で先手を取ったが、中村は続く回にプレスをかけてワンツーで迫った。スリリングな展開を見せる中、ラウンド終盤に中村の強烈な左フックで野村は顎を骨折してしまい、これ以上の続行は危険と判断してギブアップした。
強打の中村に注目!
 メインイベンターとしての役割を果たした中村は「ジャブが目に入って危ないと思った。判定までいっていたらどうなっていたかわからなかった。左フックは手応えがあったが、骨が折れているとは思わなかった。自分でもビックリしている」とコメント。8月23日に武田航(23=角海老宝石)と日本ユース王座を争う中村は「今日の試合で右でも左でも倒せるのだと自信がついた。次の試合もぶっ倒したい」と強く拳を握りしめた。

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