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[試合後談話]2017.3.27

井上浩樹が日本ランカーと対戦

 井上尚弥、拓真兄弟の従兄弟として知られている日本スーパーライト級12位の井上浩樹(24=大橋)が27日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル59」のセミファイナルに出場。スーパーライト級8回戦で日本同級14位の藤田光良(26=鹿児島)と対戦した。デビューから6連勝中の井上がどのような戦いを見せたのか?
最後は得意のアッパーで仕留めた
 サウスポー同士の一戦は序盤、藤田が足を使い積極的な攻撃を仕掛けた。手数が少なかった井上だが、4回、右アッパーを突き上げ動きを止めると一気にペースを掌握。続く5回、アッパーを浴びダメージを重ねた藤田を見てレフェリーが試合をストップした。
途中まで流れが良くなかった
 連勝記録を伸ばした井上だが、試合の10日前に発熱し体調が万全でなかったことを告白。「今回、準備不足でスタミナに不安があった。状態が悪く、相手も良い選手なのでKOできたことはうれしい」と快勝に胸を撫で下ろした。年内のタイトル挑戦も見えてきた井上だが「今日の出来ではまだまだ。もっと良い試合をして会長からGOサインが出るように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。
上手くプレッシャーをかけられた
 一方、奮闘したが最後はレフェリーに止められた藤田は「相手にパンチを打たされている感じがした。体幹も強くアッパーをもらい足が動かなくなってしまった」と肩を落とした。
壮絶な打撃戦となった
 第5試合はライトフライ級8回戦、IBF世界ミニマム級4位の原隆二(26=大橋)対金沢晃佑(24=大鵬)が行われた。試合は2ラウンドから原が右クロス、左フックをヒットし流れを掴んだ。しかし、世界ランク奪取に闘志を燃やす金沢がボディにパンチを集め反撃。金沢はロープに詰めてストップ寸前まで追い込んだが、ここから原が左右のフックで猛反撃。防戦一方になった金沢をレフェリーが抱きかかえた。
自分が良かったのは根性だけ
 薄水の勝利となった原は「相手の細かいパンチがやりにくく効いてしまった。序盤、ペースを握ってから仕留めるのかポイントを取るのか迷って雑になってしまった」と苦笑いを浮かべ反省。2度目の世界戦を目指すだけだが「ボクシングの組み立てを上手くしてレベルを上げていかないと…」と最後まで笑顔は見られなかった。

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