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[前日計量]2017.3.21

同級生対決 負けた方がラーメンをおごる

 同級生対決として注目される日本スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の中川健太(31=レイスポーツ)対船井龍一(31=ワタナベ)の前日計量が21日、都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。二人は東京・港工業高でボクシング部を立ち上げ、励まし合い汗を流した仲だが、練習でも拳を合わせた経験はなく、明日の日本王座戦が出会いから16年目にして初の対戦となる。
 1月のチャンピオンカーニバル(指名挑戦試合)発表会以来の顔合わせとなった両者は、目配せするとそのまま計量に臨み、ともに規定の52.1kgをリミットでパスした。
30分間だけ思い切り殴る
 昨年10月の決定戦で船井の同門、木村隼人を判定で破り王座を獲得したサウスポーの中川は、今回が初防衛戦。「プレッシャーは感じていないが、正直分が悪い。僕には6年のブランクがあるし、キャリアは向こうの方が上。総合的にも船井の方が上回っている」と挑戦者の実力を高く評価した。その上で、「左を当てるイメージはできている。ゴングが鳴ったら30分間だけ思い切り殴ります」と闘志を燃やした。
気持ちで中川を上回る
 一方、タイトル戦は今回で3度目、日本王座挑戦は1年ぶり2度目となる船井は、「最高の舞台であいつと勝負できると思うだけで気分が盛り上がる。サウスポー対策もバッチリ。左の一発を喰らわないよう集中して勝つだけ。あいつが6年間休んでいた時期も僕は頑張ってきた。経験値はこっちが上。3度目の正直でタイトルを獲ります」と気合いを入れた。
 明日、友情を控室に置いてリングに臨む両者は、負けた方が試合後にラーメンをおごると約束しているらしいが、どちらもご馳走する気はなし。注目の同級生対決はどんな結末を迎えるか――。

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