両国のセミは日本タイトル戦

　2日に東京・両国国技館で開催される「ワールドプレミアムボクシング25 TheREAL」のセミファイナル、日本スーパーフェザー級タイトルマッチに出場する王者の尾川堅一(29=帝拳)と同級1位の杉田聖(27=奈良)の前日計量が1日、都内のホテルで行われた。

　これが4度目の防衛戦となる尾川は100gアンダーの58.8kgでパス。杉田とは昨年4月に拳を交えて以来の対戦(前回は尾川の9回KO勝ち)になるが、「いつもはやらない走り込みをしてきて土台をしっかり作ることができた。いつもは右ばかりだが、今回は両手を使うことを意識している。そうすれば自然と頭の位置も変わってくる。相手は多分、足を使ってくると思うが捕まえることができる」と返り討ちに自信を見せた。国内屈指のハードパンチャーは「自分も早く世界の舞台に立てるようステップアップとなる試合にしていく」と豪快なKOで世界をアピールすると意気込んだ。

　リベンジを誓う杉田は200gアンダーの58.7kgで秤を降りた。「前回の試合の映像を見直すと、行ける場面もあったのにそれができなかった。同じことをしても勝てないので、今回はそれを埋める練習をしてきた。絶対にチャンピオンになります」と力強くベルト獲りを宣言した。

　また、アンダーカードでルーベン・モントーヤ(31=メキシコ)との114lb(約51.7kg)契約8回戦に臨む元2階級制覇王者ブライアンビロリア(36=アメリカ/帝拳)は、51.6kgでパス。モントーヤも51.6kgだった。

　これが世界前哨戦となるIBF世界同級3位の岩佐亮佑(27=セレス)はグレン・メドゥラ(21=フィリピン)と124lb(約56.2kg)契約8回戦で対戦。岩佐は56.1kg、メドゥラは55.9kgで計量を終えた。