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[試合後談話]2017.1.13

バンタム級王座に王手をかけるのは?

 2017年の後楽園ホールは13日に開催された「ダイナミックヤングファイト」が打ち初め。セミファイナルは、54.5s契約8回戦で行われた日本バンタム3位齊藤裕太(29=花形)と同級7位の高橋竜也(27=ヤマグチ土浦)の対決。勝者が日本タイトル挑戦へ大きく前進する一戦を制したのは?
勝敗がつかなかった
 初回、齊藤が右をヒットしペースを握ったが、次のラウンドから高橋が距離を詰めて接近戦を仕掛けた。中盤は激しい打ち合いとなったが齋藤の右ストレートが再三決まるとリズムに乗ってポイントを奪った。しかし、7ラウンドから高橋が距離を取りアウトボクシングを展開するとテンポよくパンチを決めて挽回した。1者は高橋の勝ちとしたが2者がドローとした。
首の皮が一枚つながった
 激闘を演じ控え室に戻って来た齋藤は「正直、ポイントでは負けていると思った。引き分けはラッキーです。後半も足を使われて対応できなかった。今日は反省ばかりです」と自身の出来に納得いかない表情を見せた。引き分けによりランキングの移動は考えにくく、3月に行われる赤穂亮(横浜光)と田中裕士(畑中)の間で行われる日本王座決定戦の勝者と次戦で戦うことが予想される齋藤だが「どちらが相手でもこのままでは絶対に勝てない。もっと練習してスタミナをつける」と気を引き締めた。
引き分けではダメと高橋
 4ラウンドに偶然のバッティングで負った左目上の傷の治療を終え会見した高橋は「(採点は)勝ったかなと思っただけに悔しい。打たれ方が良くなかった」と無念の表情。「昨年から足を使うボクシングをしてきてそれが後半に出すことが収穫。もっと強くなれると思うので練習していく」と再びタイトルに挑戦したいと意欲を示した。
うれしい初勝利
 今年の後楽園ホールのオープニングマッチは58.0kg契約4回戦、齋藤眞之助(21=石川ジム立川)と豊田和也(28=小熊)が対戦。初回に2度のダウンを奪われピンチに陥った齋藤だが、2ラウンドに右ストレートで逆転KO勝ちした。
 プロ初勝利を飾った齋藤だが「勝てたことはうれしいが練習してきたことが出せなかった」と反省の弁。プロボクサーになるために山梨県から上京、偶然にも石川久美子会長と同じ中学校とだという齋藤は「この出来だと次は勝てるかわからないのでもっと練習します」と次戦に目を向けた。

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