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[二夜明け会見]2017.1.2

田口良一 ベルトが残って良かった

 大晦日の東京・大田区総合体育館で16戦全勝(13KO)のレコードを誇る挑戦者、カルロス・カニサレス(23=ベネズエラ)とフルラウンドを戦い、ドロー判定で辛くも5度目の防衛に成功したWBA世界ライトフライ級王者の田口良一(30=ワタナベ)が2日、都内の所属ジムで新春会見を行った。
 まだ左頬に腫れが残る田口は「カニサレスの思わぬアウトボクシングに手こずった。やりづらさは今までで一番だった。ドロー防衛は自分自身納得していない。ベルトが残ったことは良かった」。反省の弁が口をついたが、ベルトは死守できたことで、安堵の表情を浮かべた。
 テレビ東京系列で放送されたダブル世界戦の関東地区平均視聴率は3.9%だった。
ワタナベジムでの二夜明け会見
 同門の内山高志(37)、河野公平(36)の王座返り咲きが叶わず、一人きりのチャンピオンとして新年を迎えた田口は、ジムの大黒柱としての責任も背負う。「次に向けて落ち込んでいられない。まだ強くなると信じ、前向きに練習に取り組んでいきたい」と抱負を語った。
予想した展開と違い苦しんだ
 田口を担当する石原雄太トレーナーは「前回の宮崎戦と比べ、倒しに行こうとする意識が強すぎて噛み合わなかった。どこかでおごりがあった」と反省。それでも田口の経験値を上げることはできたと語り、V6に向けて再出発を誓った。
しばらくはゆっくり休みたい
 渡辺均会長も首の皮一枚繋がったと切り出すと「反省すべき点はあったが、今年も強者との対戦を望む田口の強い思いを生かしてやりたい」と話し、3団体を日本人チャンピオンが占めるライトフライ級で、田口の強さをアピールできればと願った。

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