村田諒太と清水聡が30日にプロ初競演

　ミドル級でWBA4位、WBC5位、IBFとWBOで3位にランクされる村田諒太(30=帝拳)は30日、東京・有明コロシアムで元WBC米国王者のブルーノ・サンドバル(25=メキシコ)と162ポンド(約73.4キロ)契約の10回戦に臨む。試合を翌日に控えた29日、村田とサンドバルは揃って都内で公式計量を行った。世界挑戦に向けた前哨戦として位置づけた試合を前に、契約体重をクリアした村田は「調整はうまくいったので、それを試合で出したい」と意気込みを口にした。

　ミドル級リミットよりも2ポンド(約900グラム)重い162ポンドの契約だったが、村田もサンドバルも300グラムの余裕をもった73.1キロで難なくパスした。計量を終えると両者とも笑みを浮かべ、自信を感じさせた。世界挑戦に向けインパクトのある勝利がノルマとなる村田は「いつもどおり練習でやってきたことを出して結果に繋げたい。みなさんに喜んでもらえるような試合をしたいし、自分でも楽しみにしている。試合の機会をつくっていただいた方々にいい内容の試合をして恩返ししたい」と、力んだ様子もなく話した。
一方、番狂わせを起こして世界挑戦権を奪い取りたいサンドバルは「村田と同じ体重だったのでよかった。勝てば自分が世界ランクに入るので頑張る。仮にKOではなくても自分の手が挙がればいい」と、こちらにも妙な力みは感じられなかった。

また、前座でカルロス・デメシーリョ(比)とのフェザー級8回戦に臨む12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水聡(大橋)は、57.0キロで計量をパス。デメシーリョは軽めの56.2キロだった。

■前日計量結果
■松本亮(大橋) : 54.5kg
■ビクトル・ウリエル・ロペス : 54.3kg

■前日計量
■井上浩樹(大橋) : 63.4kg
■宇佐美太志(岐阜ヨコゼキ) : 63.1kg