ミドル級日本暫定王座決定戦

　日本ミドル級暫定王者決定戦の前日計量が23日、都内のJBC事務局で行われた。40回目の開催を後楽園ホールで迎える明日のファイティング・スピリット・シリーズ。メインイベントで拳を交える国内ランキング1位の胡朋宏(横浜光)と2位の淵上誠(八王子中屋)はともに元日本チャンピオン。この階級を牽引してきた二人だが、対戦するのは今回が初めて。当初は淵上が正規王者の西田光(川崎新田)に挑戦する予定だったが、試合直前の9月に西田が負傷したことで、トップコンテンダー同士の好カードが組まれた。

　計量を終えた胡朋宏は「回復もできた。順調です。明日の試合が楽しみです」と笑顔で明日の決戦に備えた。一方、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に挑戦したこともある元東洋太平洋チャンピオン淵上誠は「調整は順調。前歯が取れるくらい頑張りすぎました。ミドル級らしく豪快に、皆さんにクリスマスプレゼントができるように精一杯頑張ります」と意気込みを語った。

　前日計量は胡朋宏(横浜光)がリミットの72.5kgでクリアしたのに対して、淵上誠(八王子中屋)は300グラムアンダーの72.2kgで計量台に上がった。

　今年の打ち納めに気合いが入っているのは赤穂亮(横浜光)。2016年は5月の白石豊土(協栄)戦と10月の勅使河原弘晶(輪島功一S)戦と2試合を消化しているがKOがない。この結果を気にしている当の本人は「2試合戦ってKOがないんで、明日は倒して勝ちます」。
　バンタム級8回戦で行われる赤穂亮(横浜光)対ペンティン・サイトーンジム(タイ)の前日計量の結果は、赤穂が55.3kgに対してペンティンは54.6kg。