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[調印式・前日計量]2016.11.10

V16女子レジェンドが記録更新に臨む!

 明日11日(金)、後楽園ホールで開催されるWBC女子世界アトム級タイトルマッチ、チャンピオン小関桃(34=青木)対同級11位の日向野知恵(32=スパイダー根本)の調印式と計量が都内のJBC日本ボクシングコミッション事務局で行われた。
JBCで行われた調印式
 スーパーバイザーとして同席したJBC安河内剛事務局長は、この試合が女子を盛り上げる起爆剤となることに期待し、両者の健闘を祈った。
右はスーパーバイザーの安河内氏
 昨年10月のWBAチャンピオン宮尾綾香(大橋※現在はワタナベ)との王座統一戦以来の世界戦となる小関は、現在男女合わせ日本最多の世界王座防衛記録を更新中。しかし、この一年間はアトム級最強の肩書きがあだとなりオファーを出しても敬遠される状況が続いていた。そんななかで手を上げた日向野に青木ジム有吉将之会長は感謝の言葉を述べ、小関も「待ちにまった」と17度目の防衛戦を喜んだ。
今後は階級を上げることも考えている
 攻撃的なスタイルが自分と似ていると日向野を分析したサウスポーの小関は、「どう向かってくるのか分かっているので噛み合う、見ていても分かりやすい試合になると思う」としつつも「私と彼女では質が違う」と8年間王座を守り続けてきたプライドをアピール。「このベルトを守り防衛記録を伸ばしていくことが私の使命」と言葉を強めた。
 しかしその反面、明日の試合をクリアすることを前提に今後も挑戦者が現れないことも予想され、「この状況が続くようなら階級を上げることも考えている」と明かし、そのためにもフィジカル強化を課題にしてきたと話した。
日向野は初の世界戦行事に戸惑いも
 一方、11戦目で世界挑戦のチャンスを掴んだ日向野は、「偉大な王者に挑戦できること自体が光栄なこと。こんなチャンスは今度もうこないと思うがプレッシャーはない。スタミナと打たれ強さを発揮して挑戦者らしく戦っていきたい」と抱負を語り、自身も15戦目で世界に挑戦したスパイダー根本ジムの根本重光会長は、「キャリアは浅いが日向野は頑張ってきたのでこのチャンスを生かしてもらいたい」と期待した。
両者とも一発クリア
 調印式後の計量は小関が100gアンダー、日向野がリミットの46.2sで一発クリア。並んでのフォトセッションでは鍛え上げた肉体を披露し、明日の対決に向け闘志を燃やした。

■検診結果
小関桃
血圧:135/91Hg
脈拍:55/min
体温:36.6℃

日向野知恵
血圧:110/63Hg
脈拍:50/min
体温:37.0℃

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