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[試合後会見]2016.10.20

モデルボクサー、進退を懸けた再起戦

 OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(29=協栄)が20日の「ガッツファイティング」のアンダーカードで登場。女子55.6kg契約6回戦でワンダーガール・シットサイトーン(タイ)と再起戦を行った。昨年11月にWBO女子世界スーパーフライ級王座に挑戦して以来の試合となる高野は、はたしてどのような動きを見せたのか――。
最後はKOで終わらせた
 身長で大きく上回る高野は初回からワンツーで攻め立てるとワンダーガールは後退。2ラウンド以降は丁寧にジャブを突き、終盤には左フックで弾き飛ばした。KO決着に期待が高まったが、ワンダーガールの粘りに手を焼き、スタミナ切れからか手数が減ってしまった。しかし、最終6ラウンドは右ストレートで相手の膝を揺らし、最後は連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
笑顔は少なかった
 約1年ぶりの試合をノックアウトで飾った高野だが、「今回は自分に負けないことが目標だったのでそこはプラスだが、力が入り過ぎしまい途中でスタミナが切れてしまった。攻めてこない相手でやりやすいのに手数も少なかった」と反省の弁が口を突いた。「これからは毎月でもいいのでリングに上がりたい。勝つことができ引退しなくて良かった」と最後は安堵の表情を浮かべた。
金平桂一郎会長
 高野の快勝を見守った金平桂一郎協栄ジム会長は「結果的に6ラウンドで終わらせたしパンチ力など潜在能力があるところは見せることができた。良い物は持っているんだからもっと余裕を持ちなさい」と真横にいる高野に注文をつけた。今後に関しては「バンタム級に下げるかもしれない。もっとコンスタントにリングに上げていきたい」と階級を変更する可能性を示唆した。
後藤あゆみ(ワタナベ)
 この試合を南側で観戦したOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級1位にランクされている後藤あゆみ(ワタナベ)は、「高野選手の試合は生で観るのは今日が初めてだったが、思っていた以上に距離が遠くてパンチがありそう。身長はそんなに変わらない印象を受けた。高野さんと試合がしたい気持ちがより強くなった」と同じ階級のライバルとの対戦に胸を膨らませた。

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