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[試合後会見]2016.10.13

比国の難敵に冷静な試合運びを見せた

 13日の後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで、OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ、王者の竹中良(31=三迫)が同級1位ランディ・ブラガ(28=フィリピン)を迎えて2度目の防衛戦を行った。半年ぶりのリングとなった竹中は序盤から落ち着いた試合運びを見せた。
竹中が防衛した
 サウスポーのブラガが鋭く踏み込んで左フックを振るうが、竹中はしっかりとガードで凌ぐと左ボディを突き刺しブラガの動きを止めた。竹中は丁寧なボクシングを展開しペースを掌握。4ラウンド終了時の公開採点は40-37が1者、39-37が2者で竹中がリードした。7ラウンド、頭をつけてボディへパンチを交換したが、竹中が有効打を奪いポイントを取った。8ラウンド終了時の採点でさらに差を広げた竹中は最後まで主導権をわたすことなく試合を進め、大差判定勝ちで防衛に成功した。
笑顔は少なかった
 完勝でV2を達成した竹中だったが控室では浮かぬ表情。「今日は最後まで丁寧なボクシングを心掛けた。勝ちに徹したが点数的にはダメだった。来年頑張ります」と苦笑いを浮かべた。「左を打った後に狙われたり相手の右フックを警戒してしまった。サウスポーを相手にしてのアッパーがまだ良くないので修正したい」と反省の弁を口にした竹中。「今日の試合で色々なものが見えた」と最後は前を見据えた。
 竹中の防衛を見守った三迫貴志会長は「防衛戦をクリアすることは難しいことだから評価したいが、内容的には発展途上。今後は基本的には防衛戦となるが、世界ランクも上がってきたしチャンスがあれば勝負させたい」と展望を語った。
完敗を認めた
 一方、最後までやりにくさを発揮するもタイトル獲得とはいかなかったブラガは「6ラウンドに竹中の右ストレートで左の奥歯を折ってしまった。竹中はスピードがありパンチも強かった。とても強いボクサーだった」と竹中を称えた。
荒川仁人(ワタナベ)
 この試合を南側席で観戦した日本ライト級王者の荒川仁人(34=ワタナベ)は「ボディで効かせていたのは良かった。ただ、浅いけどパンチをもらっていた。パンチ力のある選手が相手だと危ないなと思った。でもそれは本人が一番わかっているはず」と感想を述べた。
採点表

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