1年2ヶ月ぶりの再戦にケリをつける

　明日10月1日(土)に後楽園ホールで開催される「第554回　ダイナミックグローブ」のメインイベント、日本スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者石本康隆(34=帝拳)と同級9位古橋岳也(28=川崎新田)の前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。両者は昨年8月に対戦。石本が僅差の判定勝ちを収めている。

　これがタイトル2度目の防衛戦となる石本はリミットちょうどの55.3kgでクリア。「前回の対戦では勝ちたい気持ちが強く出てしまい、後半は逃げているようなボクシングをしてしまったので、納得がいっていない。今回は完全決着を目指す」と静かに闘志を燃やした。16日にエディオンアリーナ大阪で行われたダブル世界戦をテレビ観戦したという石本は、同じ階級で新王者に輝いた長谷川穂積(35=真正)の試合を「まさに真骨頂。とても勇気をもらった」とプライベートでも交流があるという長谷川の勝利に刺激を受けたようだ。10日後に35歳の誕生日を迎える石本は「これからは勝つだけでなく、内容も大事になってくる。明日は圧倒的に勝ちます」と王者の風格を見せた。

　石本へのリベンジを果たすとともに、2度目のタイトル挑戦となる古橋もリミットちょうどの55.3kgで一発パス。「日本タイトルは崇高なものなのでもちろん欲しいが、それよりも石本さんに勝ちたい。結果的にベルトがついてきたら良い」。「明日は応援してくれる方たち、さらにメキシコ修業や以前行ったベトナムでお世話になったみんなに勝利を報告したい」と意気込みを口にした。