高橋竜也、再挑戦をアピール

　東洋太平洋バンタム級4位で日本同級8位の高橋竜也(27=ヤマグチ土浦)が24日、地元・茨城つくばカピオでタイ国ランカーのペッチマイ・ソープライトン(19)を相手に120ポンド契約ウェイト10回戦を行った。

　立ち上がり、ジャブで相手の出方を探った高橋は、一発を狙い振り回すだけでスピードがないと見るや的確なワンツー、ボディ、アッパーで攻めに出た。ガードを堅め打ち終わりを狙うペッチマイは予想以上にタフな選手だったが、4ラウンドに入ると手数が減り、高橋は続く5ラウンドに倒しにかかった。ギアを上げ圧倒的な手数と回転で強引にコーナーへと押し込むと、粘るタイ人に猛然とラッシュ。堪えきれなくなったペッチマイをキャンバスに沈めた。ここはカウント9でしのいだペッチマイだったが、反撃する力はなく、高橋のワンツー連打を浴びたところでレフェリーが試合を止めた。

　力技でKO勝ちを決めた高橋は、地元での勝利に安堵の表情を浮かべつつも、もっと厳しく攻めきらないと反省。次戦は来年1月13日(金)の後楽園ホールで予定され、この試合は日本タイトル挑戦者決定戦として行われると報告した。14年末以来となる2度目の日本王座挑戦が視野に入った高橋は、地元のファンに向け「用意された決定戦に向けさらに精進したい。来年は勝負の年にする」と力強く誓った。