1年4ヶ月ぶりの再戦、完全決着なるか!

　明日21日、後楽園ホールで開催されるWBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ、王者の池原シーサー久美子(31=フュチュール)対元東洋太平洋女子フライ級王者の江畑佳代子(40=ワタナベ)の調印式と前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。両者は昨年5月に対戦し、この時は2-1の負傷判定で池原が辛勝した。

　前回の決着をつけるべく再度、敵地で江畑を迎えることになった池原は、「前回は絶不調で、江畑さんに再戦したら勝てると思わせてしまったのがいけなかった」と前戦を反省。その上で「今回は150ラウンドのスパーリングで調整してきた。メチャクチャ調子が良いので、勝てると思うのは違うと分かってもらう。全力で潰しにいきます」と意気込み、4度目の防衛に自信を示した。

　一方、今回が5度目の世界挑戦となる江畑もコンディションは万全。ワタナベジムに移籍した元WBA女子世界ライトフライ級王者の宮尾綾香(33)やアマチュア選手とスパーリングを重ねてきたことが前回とは違うとし、充実した練習に手応えを感じているようだ。

　再戦のポイントとして江畑は「集中を切らさないこと」を上げ、「前回は思いのほかパンチが当たって欲張ってしまったが、今回は何があっても戦略に徹底する。勝ちにいきますよ」と闘志を燃やした。

　調印式後の計量は、池原がリミット丁度の47.6kg、江畑が47.3kgでクリア。明日の対決に向け互いに健闘を誓った。旺盛な手数で完全決着を狙う王者の池原、前戦を踏まえた上で新たな戦略を練って挑む江畑。それぞれの思惑を秘めたリマッチは、1年4ヶ月前よりも激しくなりそうだ。

■計量結果
WBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ
王者・池原シーサー久美子(フュチュール)
体重:47.6kg
体温:37.0℃
脈拍:64/min
血圧:133/79mm/Hg

挑戦者・江畑佳代子(ワタナベ)
体重:47.3kg
体温:36.8℃
脈拍:60/min
血圧:126/81mm/Hg