井岡一翔、次戦が楽しみ

　大阪市内の井岡ジムで21日、2戦連続KO勝利で3度目の防衛に成功したWBA世界フライ級王者の井岡一翔(27=井岡)が、激戦から一夜明け喜びの会見を開いた。顔にはわずかに擦り傷は残るものの、腫れもなくいつも通りの晴れやかな表情で会見に臨んだ井岡。「ホッとしている」と安堵の言葉を口にした。

　会見の冒頭、井岡一法会長は「昨日の試合に関しては、夏場の暑い中の調整、試合やったし、足が動かんのか前半セコンドで聞いたけど大丈夫やったし、中盤から後半にかけてしっかりボディを効かせた一翔らしいボクシングで決めることはできた。ある程度は満足している」と話し、次戦については「WBAからも指令が出ているので、来週くらいからスーパー王者の(ファン・フランシスコ)エストラーダ(メキシコ)との交渉に入ることになる」と次戦大晦日は統一戦を予定していると明かした

　続いて井岡弘樹協会長は「昨日は関西では平均(視聴率)14.2%で瞬間は19.5%とったみたいで改めて一翔の人気の高さにびっくりしています。次戦は大晦日になると思いますが、トップを取ってくれると思いますので皆様期待してください」と甥っ子の人気に舌を巻いた。

　最後に井岡は「昨日の試合では、この7ヶ月間での底上げも感じるところもあったし、課題もしっかり見つかったので次につなげていきたいですね」と試合を振り返った。次戦については「昨日勝ったことで次につながったし、エストラーダとの統一戦も条件が揃ってきたので、正直楽しみです」と早くも大晦日のビックマッチを待ち望んだ。