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[ニュース]2010.10.29

粉川、東洋王座獲得!

 28日、後楽園ホールで開催された東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦。東洋同級1位ダニーロ・ペニャ(比国)と、東洋同級2位・粉川拓也(宮田)の両者が空位となった東洋王座を争った。
 序盤、ペニャの左ストレートからの接近戦に苦戦を強いられた粉川だったが、3回には詰めるペニャに右クロスをヒットさせダウンを奪う。ダウンを奪われたペニャはさらに強引の詰め、試合は荒れ模様の展開となり、偶バツでペニャが左目眉付近をカットすると、6回にはこの傷が悪化し、負傷判定に。ダウンを奪った粉川は最大5ポイントの差をつけ、判定3-0で初タイトルとなった東洋太平洋スーパーフライ級王座獲得に成功した。
粉川拓也
 負傷判定で敗れたペニャは「結果は仕方がない。判定にも私は不満はない。受け入れる」とコメントを出すに留めた。
同門・内藤大助と
 東洋奪取に成功した粉川は、控室で会見を開き試合を振り返った。「パンチはあったが、頭が怖かった。一発良いパンチが入っても(ペーニャは)頭をぶつけて来た」と、相手のパンチより頭を警戒していたと語った。そしてペニャのラフボクシングに粉川は「あそこを捌けないと上には行けない。強い選手と戦え、どんな形でも勝てて良かった」と、初のタイトル獲得に笑顔を覗かせていた。
宮田会長と
 東洋王者となった粉川の今後について宮田会長は「これからは本人の意向を汲んでやって行く。いきなり世界とかね!」と仰天プランを明かすも、粉川は「自分は世界とか意識していません。組まれた試合をするだけ。先は考えていません」と謙虚な姿勢を崩さなかった。
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 最後に粉川は「今日はチャンスを頂いた会長に感謝します。僕は強い選手と戦い、自信を付けたかった。今日で少しは自信が付いたかな。他のランカー達に舐められたくない。これからも自分は勝って行くだけ」と、宮田会長に感謝するとともに、東洋王者としての自信を窺わせていた。
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 "下町の拳闘士"粉川拓也は、東洋王座を奪取し、世界の拳闘士への階段を今日、確実に昇り始めた。

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