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[試合後会見]2016.5.8

三田でも激戦

 兵庫県三田市内の三田市総合文化センター郷の音ホールで8日、大成ジムのイベント「三田から世界へ7」が開催された。メインイベントではWBAアジアミニマム級王者で東洋太平洋同級2位の加納陸(18=大成)が元世界王者で同級1位のメルリト・サビージョ(比)を相手に東洋太平洋ミニマム級暫定王座決定戦に臨んだ。試合は加納陸が序盤からヒット&アウェイでペースを握りベテランを振り切った。
試合を終始支配した加納
 試合は序盤から加納のスピードあるジャブをあてたところからスタート。サビージョはプレスをかけ接近戦で強打を振るうも単発になる。4ラウンド終了時点での途中採点は3者が加納を支持。採点を聞いたサビージョが中盤プレスを強め右ボディから左ストレートを好打するも加納のスピードは衰えずペースは加納が維持する。8ラウンド終了時点での途中採点は1者がサビージョを支持するも2者は加納を支持。最後まで気持ちを切らさず攻め抜いた加納が判定で暫定王座を奪取した。リング上での勝利者インタビューで加納は「是非とも次は高山(勝成)選手とやりたい」と会場を盛り上げた。
加納が暫定王座を獲得
 試合後、加納は「中盤ちょっともらう場面もありましたけど、今までやってきたことを思い出して頑張りました。とりあえず、今日は元世界王者のサビージョ選手に勝って、暫定王座につけたことで自分をちょっと褒めてあげたいです」と静かに喜びをかみしめた。リング上での勝利者インタビューで4団体制覇王者の高山勝成(32=仲里)への挑戦を口にしたことについては「自分がデビューする前からスパーリングパートナーで呼んでもらったり、アドバイスもたくさんもらっていた方、やっと高山さんのことを口にできる位置に来れたと思ったので言いました。是非ともやりたいです」と話した。
丸元大成会長
 会見に同席した丸元大成会長は「今日はプラン通りにやれました。(加納)陸は今日はホンマによう頑張ったと思いました」と愛弟子の出来に安堵の表情を浮かべた。「これからのことは改めて皆様に発表したいと思いますので今日はこれくらいで」と次戦については明言を避けた。
メルリト・サビージョ(比)
 一方、悔しい敗戦となったサビージョは「カノウはグットファイターだった。とてもタフだった。ただ、世界王者になるにはもっとパワーとパンチがいると思う。彼はまだ若いし、成長を楽しみにしている」と最後は勝者にエールを送った。
採点表

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