コラレス「内山は恐くない」

　今月27日(水)、東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36=ワタナベ)に挑む暫定王者ジャスラエル・コラレス(24=パナマ)が、22日に都内のワタナベジムで練習を公開した。

　一昨日に来日した陽気な南米人は、プロ・アマを通じて初の海外戦にも時差ボケはなく、人々も文化も美しく素晴らしい日本はまるでホームにいるようと上機嫌。報道陣にも気さくに笑顔を見せた。

　アマチュア時代に付けられた『インビジブル(見ることができない)』の異名を持つサウスポーは、自身のセールスポイントを「打っても打たれない、創造的なボクシングが持ち味」とし、内山についても「戦績を見ても最高のチャンピオンだが恐くはない。なぜなら私はどんなスタイルにも合わせられるし、最高のボクシングができるだろう。内山の『KOダイナマイト』は炸裂しない。作戦?試合を見てくれ」と自信たっぷりに話した。

　約30分の練習では縄跳び、シャドーに加えミット打ちを披露。安定した下半身からは南米特有のリズムと一級品のフットワークを感じさせた。内山といえども序盤から捕らえるのは難しそうだ。また、打撃面で突出したものは見られなかったが、重心移動がスムーズでキレはありそうだ。

　練習を見学した内山専属の佐々木修平トレーナーは、「瞬発力はある。踏み込んでくるアッパーに気をつけたい」と警戒したが、これまで映像で分析した通りとコメントした。