益田健太郎のV1戦が決定

　先月18日の日本バンタム級王座決定戦で2位・田中裕士(畑中)に8回TKO勝ちし、王座に返り咲いた益田健太郎(33=新日本木村)の初防衛戦が決定した。6月9日(木)、後楽園ホールで元東洋太平洋同級王者の川口裕(グリーンツダ)を迎える。

　益田と川口は2年前の王座決定戦で対戦し、益田リードのまま10回負傷判定で決着。王座を獲得した益田は2度の防衛に成功したが、昨年4月に大森将平(ウォズ)に3回TKOで敗れ、王座を明け渡した。その後、すぐに最強後楽園にエントリーし、接戦が予想されるも1位の坂本英生(フジタ)を終始圧倒。最後は2度のダウンを奪い、7回TKO勝ちで挑戦権を獲得した。大森に敗れてからの益田は、相手に付入る隙を見せないスピードと切り替えの速い攻防で坂本、田中に圧勝。敗戦を糧にした心技体の成長を感じさせている。

　一方の川口は、再起後の昨年4月に山本隆寛(井岡)と空位の東洋太平洋同級王座を争い僅差判定で戴冠したが、3ヶ月後のダイレクトリターンマッチではダウンを奪い合うも最後は力尽き、7回TKO負けで初防衛に失敗した。その後は2連続TKO勝ちで再びランクをアップ。指名挑戦者となって借りを返すチャンスを得た。
　どちらも一発で流れを変えるパンチを持つだけに、KO決着は必死か!?