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[試合後会見]2016.3.28

細野vs福原、3度目の対決

 28日、後楽園ホール開催の「フェニックスバトル」で王者・細野悟(32=大橋)対同級1位・福原力也(37=ワタナベ)の日本フェザー級タイトルマッチが行われた。これが3度目となる両者の対決は、最後の挑戦として臨んだ福原がSバンタム級に続く10年ぶりの王座戴冠となるのか、それとも細野が三たび福原を退け、4度目の世界挑戦をアピールすることができたのか――。
徐々に細野のペース
 試合は圧力をかけて右を狙う細野に対し、スピードで上回る福原が足でかわしては右ストレート、右アッパーをヒットさせスタート。序盤からスリリングな攻防が繰り広げられ、両者の応援は早くもヒートアップした。ガードの隙間からアッパーカットをもらい顔を跳ね上げた細野も強烈な左ボディで徐々に福原を追い込んだが、前半の採点は3者とも48-47で挑戦者を支持。しかし、すでに流れは細野に傾き、ボディに苦しむ福原はスピードと手数を落とした。
福原は終盤、ボディで2度のダウン
 8回と9回にはボディで倒されもはや満身創痍。最後まで諦めずに反撃を試みたが、ゴングのあとは立っているのもやっとの状態だった。細野もラストは攻めきれずこれまで同様の課題を残したが、3者97-91の判定3-0で福原を返り討ちにし、6度目の防衛に成功した。
諦めずに立ち上がったが
 試合後、福原は腫れた左目を冷やしながら試合を振り返った。「体調が良かったのに体を上手く使えなかった。自分のパンチが当たるも単発。相手のプレスに惑わされて力が入ってしまい結局、向こうの思うツボになってしまった」と冷静に語り、続けて「苦手なタイプを克服することができなかった。やりきった感はある。世界2位とやりあえて満足している。今のところ悔いはない」と引退を示唆した。
KOしたかったと細野
 一方、細野は「効いたパンチはなかった。向こうの息が切れていたので時間の問題かなと思った。それだけに倒して勝ちたかったが、まだまだ練習が足りない」と反省に終始。大橋秀行会長も「今日の試合でKOできないと。これから上(世界)に行く人の試合ではない」と不満をもらし、細野のアピール不足と断じた。
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