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[試合後談話]2016.1.20

淵上の再起戦は…

 20日、後楽園ホールで開催された「DANGAN150&FIRSTRAIGHTCUP」のセミファイナルはミドル級8回戦、同級5位の淵上誠(32=八王子中屋)の再起戦が行われた。かつて日本・OPBFのベルトを保持していたサウスポー淵上が、これが4連続ランカー挑戦になる美柑英男(31=渥美)を相手に序盤からストレートを上下に打ち分けた。
満面の笑み
 美柑の大振りのパンチを冷静に対処した淵上は、主導権を握ったままボディを含めた連打でワンサイドに試合を進め、最後はワンツーで仕留め連敗脱出に成功した。
試合後、淵上は「ようやく練習してきたことが出せた。焦らず攻めていこうというセコンドの指示通りに動けた。現王者の柴田明雄選手に雪辱をはらしたいが、それよりも淵上はまだ終わっていないというところをみせたい」と気持ちを新たにした。
戸井vs芹江
 第4試合では、1年ぶりのランカー復帰を目指す芹江匡晋(32=伴流)が日本Sバンタム級11位・戸井健太(28=三迫)にアタック。序盤、一進一退の攻防が続いたが、中盤以降はリズムに乗った芹江が右ストレートをヒットさせてポイントを引き離した。逆転を狙う戸井も前に出たが芹江の流れは変わらなかった。 
今日は良かったと芹江
 約1年ぶりのランキング返り咲き濃厚となった芹江は「安全なやり方になってしまった。自分のリズムで戦えた。でももう一段上のレベルでやらないと」とまずは反省の弁。かつての日本王者は「悔しい想いをしているうちはまだやれると思っている。今のままなら勝てないけど石本選手とやりたい」と4年ぶりの王座復帰を目指すと誓った。
成田vsベガ
 第3試合はSウェルター級6回戦、日本11位の成田永生(25=八王子中屋)とエルフェロス・ベガ(31=平石)が対戦。初回からベガが主導権を握り右を決めてダウンを先制。2回にも追加のダウンを奪い優位に試合を進めた。後がない成田は打撃戦を仕掛けたが、ベガの圧力が上回り4回に3度目のダウンを奪ったところでレフェリーストップ。日本ランク入りを濃厚とした。
リベンジしたベガ
 前回1ラウンドTKO負けを払しょくするとともにランカーを破ったベガは「チャンスをもらった成田選手に感謝している。練習した右クロスが出た。とてもハッピー」と満面の笑みを浮かべた。家族を静岡に残し東京で練習しているベガが殊勲の勝利を挙げた。

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