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[試合後会見]2015.12.29

フェザー級頂上決戦!

 29日、東京・有明コロシアムで開催された「ボクシング フェス2015」のアンダーカードでは王者・細野悟(32=大橋)対同級1位・下田昭文(31=帝拳)の日本フェザー級タイトルマッチが行われた。国内フェザー級トップボクサーによる事実上の世界挑戦者決定戦であり、試合発表時から今日までファンの間でも予想が割れた一戦。はたしてどちらに勝利の女神は微笑んだのか――。
採点表
 前半はサウスポーの下田が抜群のフットワークで王者の圧力をかわし、要所で左ストレート、右アッパーを巧打。だが、5回までのジャッジは47-49、48-47、48-47と細野が2-1でリードした。この採点を聞いて息を吹き返した細野は左右フックを上下に当て下田のスタミナを削りにかかると、下田も足を止めてショートのフック、アッパーをねじこみ打撃戦に突入。終了のゴングまで互いに腰を落とす打ち合いが続いた。
細野が死守
 判定は下田が96-95でジャッジ1者の支持を得たが、2者は97-92、96-93と細野を支持。細野がベルトを守り、5度目の防衛に成功した。
前半の不可解な判定がすべて
 敗れた下田は、前半のジャッジに不満をもらした。「前半を取られたので判定は仕方ないとは思っているけど、後半で挽回できたかと思っていた。途中採点を聞いてこっちは焦ったが、相手は勢いづいた。冷静にやろうと思ったが、相手が効いたところは打ち合いに行った」。
安堵の表情を浮かべた細野
 一方、世界前哨戦とも言える試合で生き残った細野は、「下田選手の気持ちが強かったので試合をしていてすごく楽しかった。下田選手に感謝です。左フックを意識して最後の回に当たったので倒したかった。今後は自分のできることをしっかりやってあとは会長に任せるだけ」と4度目の世界挑戦に希望の光を見出した。
尾川堅一
 この試合を観戦した下田の後輩で日本Sフェザー級新王者の尾川堅一(27)がコメントを残した。「前半は下田さんがリードしていたかと思ったが、細野さんのリードにより相手にアドバンテージになった。下田さんはこの試合に賭ける気持ちが強かったので、少し厳しいもので後半勝負に響いたかなと。これも途中採点の与える微妙なものですね」」。

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