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[一夜明け会見]2015.11.29

木村「途中から開き直った」

 杜の都での激闘を勝ち抜き、初挑戦で王座奪取を果たしたWBC世界ライトフライ級新王者の木村悠(32=帝拳)と、江藤光喜(27=白井・具志堅)の猛攻を老獪なテクニックで翻弄し5度目の防衛に成功したWBC世界Sフライ級王者、カルロス・クアドラス(27=メキシコ/帝拳)が仙台市内で一夜明け会見を行い、喜びを口にした。
喜びの会見となった
 先に会見に臨んだクアドラスは右頬にわずかに腫れがあるものの「防衛できてとても嬉しい」と上機嫌な様子をみせた。相手の江藤について「非常にパワフルな選手だった。KOするつもりだったが、彼は打たれ強く耐え抜いた」と称えた。次戦は指名挑戦者との防衛戦になるが、「その試合をクリアしたらWBO世界Sフライ級王者の井上尚弥(22=大橋)と対戦したい」と抱負を語った。
対応力の勝利
 続いて会見となった木村は「首に多少痛みは残るがあとはほとんどダメージがない」と傷がほとんどない綺麗な顔で会見に臨んだ。昨晩はほとんど寝ていないという木村は「寝たら夢になってしまうような気がして」と報道陣の笑いを誘った。「4Rまでポイントを取られてさらに5Rもパンチをもらって逆に開き直り勝ちにいくスタイルに変更した。途中から向こうがバテているのがわかったのでパンチをもらっても大丈夫だった」と試合を振り返った木村。
小山トレーナーと二人三脚で勝ち取った
 今後は「まずは初防衛したい。そして山中さんや西岡さんのような長く防衛できるチャンピオンになりたい」と長期政権を目標として安定王者を目指す。
新チャンピオン!

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