内山V2戦、正式発表!

　"KOダイナマイト"WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)のV2戦が正式決定した!内山は9月20日(月・祝)、初防衛戦の地と同じさいたまスーパー・アリーナ(コミュニティホール)で、WBCインターナショナル・PABA同級王者・WBA世界5位・WBC世界3位のロイ・ムクリス(インドネシア)を迎え打つ。
　30日、王者・内山は都内・ワタナベジムでV2戦の発表会見を行い、防衛戦に向け抱負を語った。
　なお、試合の模様はテレビ東京系列でゴールデンタイムに全国中継される。

　会見の冒頭、今大会の概要について渡辺会長は「内山はこれから、皆さんに評価して頂ける試合が続くと思う。今回も自信を持って、内山を送り出します。アンダーカードは、WBC世界スーパーフライ級1位・河野公平(ワタナベ)のWBC世界同級王座決定戦を予定している」と説明し、現WBC世界王者ビック・ダルチニアンの王座返上の調整待ちであることを明かした。

　他カードには、東洋太平洋ライト級タイトルマッチ「王者・三垣龍次(M・T)VS東洋同級14位・金井アキノリ(姫路木下)」が決定。先日中止となった福原力也(ワタナベ)の東洋太平洋フェザー級王座決定戦も調整に入る。前座では、日本フライ級11位・金城智哉(ワタナベ)が元IBF世界ミニマム級王者モハメド・ラクマン(インドネシア)と、大阪帝拳ジムから移籍したWBA世界ライトフライ級9位・國重隆(ワタナベ)は再起戦を行う。

　かつてマニー・パッキャオも保持していたWBCインターナショナル王座を持つムクリスについて、内山は「戦績を見る限りは良い選手だと思う。いつもと同じで、平常心を保ち勝つだけです」と語り、ファンにしっかりしたボクシングを見せたいとした。
　今後の展望について内山は「何度も防衛して、自信と実力、経験を積んでいければ、目指す先も見てくると思う。それまでは、一戦一戦大事に勝っていきたい」と話した。
　ムクリスに決まった経緯について渡辺会長は「第一希望は暫定王者のホルヘ・ソリス(メキシコ)でしたが決まらず、上位から声をかけました。そこへムクリスが猛烈にアピールしていたので。ランクも申し分なく、ファンも納得してくれるだろうと思い、決めました」と語った。またマッチメーカーのジョー小泉氏は、ムクリスに約一年のブランクがあることについて「前回、初防衛戦の候補者であったが、結果的にアンヘル・グラナドスに決まった。ムクリスは世界タイトルに照準を絞っていたので、他に調整試合をすることがなかった。それでけです」と話した。

　準備期間の長いムクリスは、かなり以前から内山に照準を合わせていたことになる。このことについて内山は「ボクシングは研究したからどうなるものでもない。自分の悪い部分も分かっている。それを埋める練習もしてきたつもり。何ヶ月前の自分と次の自分は違うと思う」と力強く答えた。
　試合まで2ヶ月を切った内山は、いつも通り一月半前からスパーリングを開始し、試合の一週間前から疲れを取る練習に切り替え、万全を期す。

■WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ
内山:15戦全勝(12KO) 右ボクサーファイター 破壊力のある左右フックでKOを量産中!
ムクリス:27戦23勝(18KO)2敗2分 23歳 175cmの長身を生かした好戦的な右ボクサーファイター 地域タイトルコレクター