内山高志と田口良一に注目

　大晦日に防衛戦を控えているワタナベジム所属のWBA世界王者、スーパーフェザー級の内山高志とライトフライ級の田口良一が16日、挑戦者を発表した。同ジムのWBA世界スーパーフライ級チャンピオン河野公平の祝勝会の場で会見を開いた。

　注目の対戦相手は、2度目の防衛戦となる田口が7位のルイス・デ・ラローサ(コロンビア)。11度目の防衛戦を迎えるスーパーチャンピオン、内山は7位のオリバー・フロレス(ニカラグア)の挑戦を受けることとなった。

　24歳の挑戦者を迎える内山高志は「いい面構えをしてますね。大人の厳しさを教えてあげますよ」と記者の笑いを誘った。5月のジョムトーン戦に続いてサウスポーとの対戦となったが「左を振り回してくる。左(効きの選手)は得意なので、いい角度で右が入れば仕留められる」とKO勝利も意識した発言が続いた。

　来年の動向にも話が及ぶと「一戦一戦が大事な試合。まず今年勝たないといけない」としつつも「ウォータースはドネアにも勝っているので興味がある」とビッグマッチの実現も現実味がおびてきた。ちなみにタラレバとして、ワシル・ロマチェンコが階級をあげてきたら…には「怖さはないけどやり辛いでしょうね」。

　「今回はオプションが残っているので、コロンビアから刺客が送られてくる」と渡辺均会長から大晦日の防衛戦の対戦相手が決まった経緯の説明があった田口良一のV2戦。「タフな相手」と印象を語った田口は「日本にも沢山強い選手がいるので、いずれは試合がしたい」と抱負を語った。

　大晦日のダブル世界戦の対戦相手の発表が行われたチャンピオン河野公平の祝勝会。河野は「こんなに素晴らしい祝勝会を開いて頂きありがとうございました。大晦日は内山さんと田口の試合に足を運んでください」と挨拶をして、同門の2人のチャンピオンにエールを贈った。