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[発表会見]2015.10.30

生き残りを懸けた戦い!

 日本フェザー級王者・細野悟(32=大橋)と元WBA世界Sバンタム級王者・下田昭文(31=帝拳)の注目対決が、12月29日(火)に東京・有明コロシアムで開催される「ボクシングフェス2015」ダブル世界戦のアンダーカードに組まれた。30日に横浜市内の大橋ジムで会見が開かれ、試合は下田が指名挑戦者として細野のタイトルに挑むと発表された。
見応えのある試合になる!と大橋会長
 かつてSバンタム級で日本と東洋太平洋、そして世界を制した下田が日本への返り咲きを目指しているわけではなく、細野が持つメジャー4団体の世界ランキングが狙いだ。昨年2月に世界ランク入りを目指した中華人民共和国マカオ特別行政区でのWBOインターナショナルフェザー級王座決定戦で、元WBO世界Sフライ級王者マルビン・ソンソナ(比)に3回KOと屈辱的な敗北を喫し、引退の崖っぷちに立たされたことは記憶に新しい。復帰の目処すら立たないなか、それでもひたむきに練習を続けた下田は、ようやく決まった今年6月の日本ランカー戦で見事判定勝ちし再起すると、今月3日のフィリピン人選手との試合では、かつての精彩さを取り戻したかのような動きで5回TKO勝ちを飾り、復活を印象づけた。その後、国内フェザー級トップの細野に照準を定め挑戦状を提出。今月22日の細野のV4戦をリングサイドで見守った。
千鳥柄のスーツでバッチリと決めた下田
 会見で下田は「ゆっくりしている時間は自分にはない。自分を取り戻したところでの良いタイミングだし、やっときたチャンスをものにする」と気を吐き、細野については「馬力のあるファイターだが、自分のやることは決まっている。どんな展開でも圧倒して勝つ」と自信を示した。
戦意は急上昇の細野
 一方、このところの防衛戦で苦戦を強いられる細野は、元世界王者でサウスポーの強豪を迎えるにあたり「実力のある選手で凄く嬉しい。本当にひさしぶりにモチベーションが上がる」と喜び、その場で大橋秀行会長から「事実上の世界挑戦者決定」と告げられ、4度目の世界戦のチャンスにさらに目を輝かせた。「下手したらワンサイドでやられる可能性はあるが、イメージはできている。しっかり作戦を練って、どう潰しに行こうかなと思う」と珍しく戦意を剥き出した。
早くも火花を散らす両雄
 発表会見で早くも火花を散らした細野と下田。はたしてどちらが生き残り、世界へと進むのか――。当日は大橋ジム所属のWBO世界Sフライ級王者・井上尚弥の初防衛戦、八重樫東のIBF世界Lフライ級王座挑戦のダブル世界戦のほか、井上拓真のOPBF東洋太平洋Sフライ級王座初防衛戦がラインナップされ、注目のサバイバルマッチを加え、豪華な4大タイトルとなった。

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