どちらが神かハッキリする

　今月22日(火)、東京・大田区総合体育館で開催されるサウスポー同士のWBC世界バンタム級タイトルマッチ、山中慎介(32=帝拳)対アンセルモ・モレノ(30=パナマ)の予備検診が19日に都内で行われた。
※山中対モレノのWBC世界バンタム級タイトルマッチは22日(火)午後7時から日本テレビ系で生中継の予定。

■検診結果
王者・山中慎介(帝拳)
身長:171.0cm
頸周:36.0cm
胸囲:88.0cm
リーチ:175.5cm
血圧:128/78mm/Hg
脈拍:64/min
体温:36.5℃

挑戦者・アンセルモ・モレノ(パナマ)
身長:168.5cm
頸周:36.5cm
胸囲:87.5cm
リーチ:177.0cm
血圧:132/79mm/Hg
脈拍:49/min
体温:36.4℃

　検診はともに異常なし。体格は山中が身長で2.5cm上回り、リーチはモレノが1.5cm上回った。過去、WBA王座を12度防衛したモレノはこういった行事に場慣れしているのだろう。山中の検診前にちょっかいを出し周囲の笑いを誘っていた。対する山中も、お返しとばかりにモレノの番に腹筋をのぞき込み、どんなものかと観察していた。初対面となった両者は、気負うことなく万全の仕上がりを強調し、互いの印象と意気込みを語った。

■王者・山中慎介(帝拳) 「モレノの印象は、体格ともに予想どおり。体調も良さそうでよかった。やっぱり細いですね。やることは全てやったし、コンディションもバッチリなので試合が楽しみ。(山中の"神の拳"に対するモレノの"神の目"について)どちらが神なのか当日わかる」。

■挑戦者・アンセルモ・モレノ(パナマ) 「体調は良いし体重も問題はない。母国でハードなトレーニングを重ねてきたので、日本では軽く、ここまでずっとそのリズムを保っている。タフな試合になると思うが、必ず勝ちたい」。

　決戦まであと3日。事実上のバンタム級頂上決戦に向け、両者の闘志は静かに燃えていた。明日は都内で調印式が開かれる。