サクッととります!

　WBO世界バンタム級王座決定戦に出場するランキング1位の赤穂亮(横浜光)と同2位のプンルアン・ソーシンユー(タイ)が6日、タイの地方都市ラチャブリーにあるゴールデンシティホテルに用意された特設会場で、前日計量を行った。決戦は7日、日本時間の午後2時過ぎに予定されている。

　現地時間の6日午後3時(日本時間の午後5時)から始まった前日計量は、試合会場と同じタイの首都バンコクから車で2時間ほどの離れたラチャブリーという町で行われた。地元出身のプンルアンとは対照的に、赤穂陣営はバンコクから当日入りした。「今日泊まるホテルもバンコクになっていたので、こっちに部屋を取り直した」とプロモーターが用意したホテルとは別の宿で決戦を待つ。「石井会長や北原トレーナーをはじめ、チームにガードされてきたのでストレスなく準備できた」と感謝の弁が口をついた。

　無事に一回で計量をクリアした赤穂とプンルアン。赤穂対策にフランス人選手を招聘した事実を聞かされると「赤穂対策するならドネアぐらいしかいないでしょう」と笑い飛ばした。敵地での決戦を翌日に控え「前回の世界戦の時とは違って落ち着いている」と充実ぶりをアピールした。
■計量結果
■赤穂亮:53.45キロ
■プンルアン:53.52キロ

　計量後の記念撮影では赤穂から握手の手を差し伸べるなどファーストコンテンダーとしての自覚も垣間見ることができた。プンルアンの印象は「特にない」としたものの「プンルアンは試合巧者かもしれませんね。距離を取るのがうまい。パンチ力は負けない自信があるので、早い回に当てたら足を使ってくるかもしれませんね。まあ、俺とやるやつはみんなそうしてくるけど」としっかり分析に時間を費やしたことを明かした。

　計量後には地元の記者の質問にも応じた赤穂。試合会場(※大阪府立第二体育館程度の大きさ)に立ち寄ると「ちっちゃいですねえ」と生暖かい室温を確認すると「最後にスパーをしてもらった村中優選手にもらったrscの帽子をかぶってきたんですよ」と笑顔を見せると「やることは全部やってきた。サクッととります」と久々の赤穂節で締めくくった。

■王座決定戦の詳細へ>>
■日程と勝ち予想へ>>