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[前日計量]2015.7.5

拓真「勝ちにこだわる」

 明日、後楽園ホールで開催される井上拓真(19=大橋)がプロ5戦目で挑むOPBF東洋太平洋Sフライ級王座決定戦の前日計量が、5日に都内のJBC事務局で行われた。先に姿を現したのは13年4月以来、2度目の来日となる同級2位のマーク・アンソニー・ヘラルド(23=比)。ウェイトを心配してか先に予備計量を行い、この時点では100gオーバーだったが、本計量ではパンツを脱ぎ、52.1kgのリミットでパスした。
本番ではパンツを脱いだヘラルド
 一方の拓真は、朝の時点ですでにリミットとあって、200gアンダーの51.9kgで余裕のクリア。計量後は父・真吾氏特製のすっぽんエキスがたっぷり入ったおじやで栄養補給。「めっちゃ美味しい!」と舌鼓を打ち、「初のメインイベントとプロ初の後楽園ホールのリングが楽しみ」と笑顔を見せた。
拓真は余裕のクリア
 フライ級から上げて10ヶ月、減量が多少なりとも楽になった分、最後まで追い込みが出来たと語り、過去最高のコンディションに自信を示した。また、この半年でフィジカル、パンチ力ともにアップ。「明日は勝ちにこだわるが、流れによってはKOを狙いたい」とし、偉大な兄・尚弥を見てきた19歳は改めて東洋を世界への通過点と位置づけた。ただし、対戦相手は拓真のはるか上、39戦のキャリアを持つサウスポーの実力者。前回の来日では、2度の世界挑戦経験のある向井寛史(六島)を2回に右ボディ、左フックで2度倒し、KO勝ちを収めている。当然、拓真もこのフックには警戒をするが、「上手く外していきたい」といたって冷静。兄からは「いつも通りにやれ」とアドバイスを受けたと話した。
ヘラルドはコンビニのパスタをパクリ
 一方、31勝(14KO)5敗3分の戦績を誇り、2年前にはWBOアジア・パシフィックユース王座を保持していたヘラルド。「自分はファイターだから誰が相手でも関係ない。向井の時と同じ、前に出て打ち倒すだけ。キャリアの差はアドバンテージになる」と強気に話し、OPBFを制し世界に打って出ると意気込んだ。
真吾スペシャルに舌鼓
 兄が5戦目で制し、6戦目の世界挑戦へと結びつけたOPBF王座。明日の内容次第では、拓真もこの挑戦が世界前哨戦となる可能性が高い。1年半で逞しさが増したホープに期待だ!なお、試合の模様は18日深夜26時20分からフジテレビで録画放送される。

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