誕生日イベント

　日本人最速のプロ5戦目でWBO世界ミニマム級王者を獲得した田中恒成(20=畑中)が15日、名古屋市内で誕生日イベントに出席した。
　20歳になった田中は「10代は自分の夢に向かっていた、20代は周りの方の夢を叶えられるようにしたい」と抱負を語った。

　先月末、WBO世界ミニマム級王座決定戦に臨み、見事判定で日本人最速のプロ5戦目での戴冠に成功した田中恒成(20=畑中)は今日、20歳の誕生日を迎えた。
　世界王者として誕生日を迎えた田中は「世界チャンピオンになって、周りの反応は変わってきましたけど、僕自身は何も変わらないです。昨日寝たときは19歳で、起きたら20歳になっていたのでまだこれも何も変わらないですね」と記者の笑いを誘う余裕をみせ「10代は、世界チャンピオンになるために必要なことを必要最小限でやって来た。これからは世界チャンピオンとして、パワーとスピードをテーマに自分が思うようにやっていきたいと思います」と20歳の抱負を語った。

　イベントに同席した畑中清詞会長は「恒成は7月まで練習しない。休養することが今は練習。今後のことは何も決まっていない。こちらがどうこうできる問題じゃないしね。色々と考えているけど、今はまだね」と今後については未定を強調。

　イベント後の記者との懇親会は畑中会長の発案で各社対抗歌合戦となったが、トリを飾った田中が尾崎豊の「I Love You」を熱唱すると、カラオケの機械採点でこの日の最高得点をたたき出した。歌手でもやっていけるのでは…と集まった報道陣をうならせる一幕もあった。