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[公開練習]2015.5.25

天笠、進化した姿を見せる

 大晦日に絶対王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)と死闘を繰り広げ、全国に名を広めた前東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(29=山上)が、6月10日(水)後楽園ホールでの再起戦を前に25日、都内の協栄ジムで練習を公開した。
会見の模様
 対戦相手のパトムシット・パトムポトン(タイ)は、4月の前戦でIBFパシフィック王座を4回KO勝ちで獲得した戦績15戦12勝(5KO)3敗、サウスポーの実力者。リゴンドーと渡り合った天笠との対戦は、名を売る絶好のチャンスと捉えているそうだ。会見で金平桂一郎プロモーターは、再起戦クリア後は今月30日にイギリスで行われるIBF世界フェザー級タイトルマッチ、王者エフゲニー・グラドビッチ(ロシア)対リー・セルビー(英)の勝者に照準を合わせると明言。しっかりとした内容で世界をアピールしてほしいと注文づけた。
休養期間にワンツーをレベルアップ
 これに対し天笠も、「半年間の休養は良いリフレッシュになった。本来の階級に戻すにあたり、肉体強化に取り組むことができた。リゴンドー戦を経て進化した姿を見せたい」と意気込み、対戦相手については「そこまで強い印象はないが、油断せずに臨みたい。ファンに世界挑戦を認めてもらえるよう圧倒して勝ちたい」と語り、KOを宣言した。
真っ直ぐに打つ分には痛みはない
 同席した内田洋二トレーナーは、これまで課題としていたワンツーをこの半年間で磨いたと話し、フィジカル強化を図ったことにより、軸がブレずに強いパンチを打つことが出来るようになったと自信を深めた。
最後の2週間で追い込みをかける
 なお、天笠は先々週のスパーリングで肋骨を痛め、この日の練習もシャドー、ミット打ちに終わったが、今週からは追い込んでいく。腕も一回り太くなり、内田トレーナーのミットをめがけ、力強いワンツーを打ち込んでいた。
坂田健史新代表も期待を寄せる
 最後に天笠は「ウェイトの心配が減ったぶん、試合だけに集中できる。リゴンドーと戦った経験をまずは次の試合に活かしたい」と話し、世界再挑戦に向け気を引き締めた。

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