女子の面白さを見せたい

　明日6日(水)、東京・大田区総合体育館で開催されるWBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ、王者・池原シーサー久美子(30=フュチュール)対東洋太平洋女子フライ級王者・江畑佳代子(39=ワタナベ)の調印式と前日計量が都内の後楽園ホール展示会場で開かれた。アマチュア出身の両者は、トリプル世界戦として行われる注目度の高い舞台で、「女子ボクシングの面白さを感じてもらいたい」と抱負を語った。

　2度目の防衛に臨む池原は、挑戦者の江畑に対し「テクニックのある選手でボクシングと人生の先輩。胸を借りるつもりで良い試合を見せたい」と謙虚に話したが、「しっかりと攻め、イメージはKO」と必勝も宣言した。

　一方、今回が4度目の世界挑戦となる江畑は、「これまでは気負いがあったが、今回は落ち着いて試合を迎えられる。アグレッシブかつ技術のある王者と見応えのある攻防をしたい」と笑顔を交えて意気込んだ。

　計量は、池原がリミット丁度の47.6kgで一発パス。よほど不安だったのか、思わず「ヤッター!!」と叫び声を上げた。「無理やりに水分を抜いて落としましたが、もう大丈夫。これからパワーになるものを食べに行きます。明日はバスで100人ぐらいが応援に来てくれるので楽しみ」。

　対し江畑は「この年で水着はキツい」とぼやきつつ、47.5kgでクリアすると「ヨシッ!」とポーズを決めた。「今回は楽に減量ができた。これが最後の挑戦と腹を括れているし、試合を楽しみにしている自分がいる。明日はアマチュア時代の仲間も応援に来てくれるので良い試合を見せたい」。

■前日計量結果
池原シーサー久美子(フュチュール)
体温:37.6℃
脈拍:86/min
血圧:152/80mm/Hg
体重:47.6kg

江畑佳代子(ワタナベ)
体温:36.4℃
脈拍:57/min
血圧:133/88mm/Hg
体重:47.5kg