長谷川「様子を見ます」

　神戸市中央体育館で1年ぶりの復帰戦に臨む長谷川穂積(34=真正)が27日、試合を12日後に控え報道陣に練習を公開した。29戦全勝(21KO)のWBC世界スーパーバンタム級9位のオラシオ・ガルシア(メキシコ)を対戦相手に選んだ長谷川は「順調ですね」とベテランの余裕をみせる。試合は5月9日。

　練習前に会見を開いた長谷川は「打ち合うボクシングも、避けるボクシングも僕のボクシングだと思う。それの融合を試合に出せたら良いですね。体重も練習終わりで3.5kgオーバーくらいなので問題ないです」と順調に調整が進んでいると語り「風邪引かず、しっかり調整してリングに上がるだけですね」と笑顔で会見を締めた。

　山下正人会長は「今週1週間でどれだけ上げれるかですね。尻上がりに良くなってきている。今更練習で上手くなるとかそういうレベルの選手じゃないから。オーバーワークにならないように言っている」と側面から長谷川の調整をみた感想を語り「後はリングに上がって相手と向き合ってから」と練習に向かった。

　練習はフィリピンから招聘した2人のパートナーを相手に8Rの予定でスパーリングを披露。鋭いジャブを連打すると左ストレートを上下に決め、順調な仕上がりをみせた。
　しかし、4R中盤、右足首を捻挫した様子で大事をとって今日の練習を切り上げた。
　アイシング後長谷川は「2,3日様子みてから練習を再開します」と苦笑いを浮かべてジムを後にした。