片桐&古橋、同門対決再び

　4月24日に後楽園ホールでタイトル前哨戦を行う東洋太平洋フェザー級3位、日本同級8位の片桐秋彦(28)と、6日後の同会場で小國以載(角海老宝石)の持つ日本スーパーバンタム級王座に挑む同級1位の古橋岳也(27)が28日、所属する川崎新田ジムの地元、神奈川・登戸で会見を開き決意表明した。

　片桐と古橋は中学野球部の先輩・後輩でありながら、08年の東日本バンタム級新人王決勝を争い(古橋が優勝)、熾烈な同門争いをした過去がある。あれから7年、挫折を繰り返しながらタイトル獲得を競い合うまでに成長した二人には、今回の会見で「同門対決再び!」とのキャッチフレーズがつけられた。

　会見の冒頭、新田渉世会長は「2月から1ヶ月間のメキシコ合宿で成長した古橋、そして2年前にジョニゴン(ジョニー・ゴンザレス=メキシコ ※2階級制覇王者)に挑戦し自分の殻を破った片桐が、タイトル挑戦を目前にしています。この二人のどちらが結果を出すのか注目してください」と挨拶。片桐については、次戦クリアの条件付ながら、6月に日本フェザー級王者の細野悟(大橋)に挑戦することが決まった。

　先日、フィリピンで行われた東洋太平洋同級王座決定戦で1位のビンビン・ルフィーノ(比)が新チャンピオンに決まり、指名挑戦権を有するであろう3位の片桐だが、新田会長は「指名期限通りに行われるか分からないし、恐らく敵地での挑戦になるはず。それなら細野選手はルフィーノより強敵だが、確実に挑戦できる道を本人と相談して決めた」と明かした。これに片桐も「中盤までに決め、堂々と細野選手に挑戦したい。弾みをつけます!」と闘志を燃やした。

　一方、一足先にタイトルに挑戦する古橋も「初の挑戦で下馬評は低いと思いますが、メキシコでの成果を発揮したい。今の自分には変な自信があります。小國選手の距離に付き合う気はなく、プレッシャーをかけて中盤から後半で仕留めたい。まずは日本、そして川崎から世界を目指します」と意気込んだ。
　同門対決とされた片桐と古橋のタイトル挑戦だが、川崎新田ジムにとって2本同時獲得を目指すことは言うまでもない。

　また会見では、元日本ライトフライ級王者の黒田雅之(28)が、現地時間の6月5日にメキシコで次戦を迎えることも合わせて発表された。