柴田、声援に応えたい

　指名挑戦者、秋山泰幸(ヨネクラ)の怪我により防衛戦が消滅し、急遽、インドネシア人選手とのノンタイトル戦に変更となった日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王者、柴田明雄(33=ワタナベ)が、前日計量に臨んだ。試合は73.0kg契約10回戦として後楽園ホール開催の「DANGAN」興行のメインで行われる。

　防衛戦が消滅したのは試合10日前。一報を聞いた時は流石にショックだった明かした柴田だが、「追い込みが終わった後だったので救われた。もっと早く中止と聞いていたら気持ちが折れていたと思う。体調は良いですよ」と普段と変わらぬ笑顔を見せた。

　対戦相手はインドネシアのスーパーウェルター級暫定王者、マイケル・スピード・シガーラキ(26=インドネシア)。初来日だが30戦のキャリアを持ち、15勝13KOと強打を誇るファイターだ。柴田は「運動能力が高そうで、決して侮れない相手。タイトル戦と同じ気持ちで試合に臨みます」と意気込み、何よりもタイトル戦と同様に応援してくれるファンに感謝し、サポートのありがたさを改めて実感することができて嬉しいと話した。
　計量場には試合を棄権した秋山が謝罪に訪れ、柴田も秋山の怪我を気遣っていた。