藤岡が敵地で勝利

　WBA世界スーパーフライ級王者の藤岡奈穂子(39=竹原&畑山)は14日(日本時間15日)、メキシコのナウカルパンでWBCインターナショナル王者のマリアナ・フアレス(35=メキシコ)と対戦し、10回判定勝ちを収めた。
　勝利した藤岡は「どれだけ取れているのかも考えられず、休むラウンドは一つもなかった。海外でもやれば勝てることを示せて嬉しい」と大きな一勝を喜んだ。勝利の瞬間、叫んだのは川西と山口の名前だった。「2人の思いを背負ってリングに上った戦った」と語った。

　昨秋のドイツ遠征に続く異国での試合となった藤岡は戦前、「4回KO」を口にしていたが、序盤は必ずしも快調というわけではなかった。4回を終わって公開された採点は三者とも39対37のスコアだったが、そのうちの二者がフアレスのリードとしていたのだ。これで発奮したのか藤岡は5回からペースを上げ、毎回のようにポイントを奪っていった。終わってみれば98対93、97対93で二者が藤岡を支持していた。もうひとりは96対94で地元のヒロインの勝利とつけていた。異国で価値ある勝利をもぎ取った藤岡は14戦13勝(6KO)1敗。フアレスは51戦40勝(17KO)8敗3分。