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[試合後談話]2015.2.27

今日の後楽園ホール

 OPBFスーパーバンタム級王者、和氣慎吾 (古口)の防衛戦が行われた27日の後楽園ホールは、アンダーカードも注目カードが用意されていた。
勝てて嬉しいと田之岡条
 2013年東日本Sフライ級新人王、田之岡条(小熊)と2014年全日本フライ級新人王、山下賢哉(古口)による一戦は、田之岡が足を使って手数とリズムでポイントを稼いで山下に初黒星を付けた。
古口会長
 試合後、控え室に戻った山下は悔しさを隠せなかった。タオルを頭からかぶると初黒星に涙が止まらなかった。
「手を出さないと勝てるわけがないだろう。悔しかったら次は勝て」と厳しい口調の古口哲会長。「最終回は見せ場を作ったが、減量で苦労したんだから、最初からあの動きをしないとダメ。最初から出来ていれば、相手を崩せたかもしれない」と愛弟子を叱咤した。
山下くん。ここからが始まりだよ。頑張れ!
 着替えを終えた山下は「減量がうまくいっていたとしても、あの動きしかできなかったと思う。ボクシングの引き出しが少ないから、一発を狙って大振りしてしまった」と悔しさが口をついた。
田之岡条
 勝利にも大号泣だった田之岡条(21=小熊)は「1月下旬に小熊正二会長が交通事故にあい、入院していたのでミット打ちができなく不安だったが絶対に負けたくないという想いがあった」とこの試合への熱い思いを明かすと「その分、出げいこではスパーリングを多めにしてこの日を迎えた。とにかく勝てたことで会長に結果を見せれたのが嬉しい」といつもの笑顔に戻った。
 「途中、ラフな展開になったが前回の斉藤洋輝(28=ワタナベ)戦の敗戦を反省し、自分にはポ テンシャルがないんだから勝つために気持ちを強く持つことを心がけたので心は折れなかった。山下選手は男気のあるガッツのある選手でした」と試合を振り返った。
 ランキングに復帰が濃厚だが「前回はランキングを維持することだけを頭に置いていたが今回はタイトル戦線に食い込めるようにもっと上をみていく。毎回、KOを狙っているができなかったので次回こそKOで!」と次戦に向けてKO宣言して会見を終えた。
矢吹春奈さんとツーショット
 この日の第一試合で試合巧者を印象付けたのは、女子ボクシング界期待の新星、矢吹純(協栄)。「日向野選手はキャリアもあって前向きにガンガン来るので、相手のボクシングをさせないように手数を出して、カウンターを狙いました」この日のボクシングに70点と自己評価した矢吹は「女子ボクシングを自分が盛り上げたい」と元気な笑顔が印象的だった。

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