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[試合後会見]2015.2.19

アメリカで世界をぶん獲る

 IBFでの世界挑戦を目指す前東洋太平洋バンタム級王者、IBF世界同級3位の岩佐亮佑(25=セレス)から、「アメリカで世界をぶん獲る」と力強い言葉が発せられた!岩佐は18日、予定されていたIBF挑戦者決定戦が5位のセルジオ・ペラレス(米)の怪我で流れ、変わってフィリピン人選手を相手にノンタイトル戦に臨んだ。
右でストップ
 サウスポー対決となった試合は、体格で一回り小さい比国同級10位のリカルド・ロア(比)をキレのある右ジャブで寄せ付けず、2回の終了間際に左ストレートからの右アッパーで崩すと、間髪入れずに右アッパーのダブルでフィニッシュ。岩佐はレフェリーストップを呼び込み圧勝した。
師弟の絆
 リング上で「ぶん獲る」宣言をした岩佐は、控え室に戻っても意気揚々と質問に答えた。これまで左一本で勝負をしていた岩佐に右の重要性が認識できたのはつい最近とのこと。先月下旬、関西へ出稽古に訪れた際にバンタム級のNo.1ホープ、大森将平(21=WOZ)を相手にスパーリングを行い、そこで大森から「右が怖くない」とダメ出しされたそうだ。これがモデルチェンジの切っ掛けとなり、岩佐の右が研ぎ澄まされたのだ。
未来が見えた
 岩佐を指導するセレス小林会長もこう話す。「世界で戦う上で右がないと苦しい。軽い右の大切さをやっと二人で共有でき、劇的に良くなった。今日の試合はそれが見たかったんです」。
頑張れ岩佐亮佑
 今回の試合は急遽、バンタムより上の契約ウェイト54.5kgとなったが、途中までは53.5kg近くまで体重を落とし、減量苦に悩まされていたバンタム級もこのまま十分に落ちると岩佐は確信を得たそうだ。今後はIBFの指示を待つことになるが、現在1位と2位が空位のため、3位につける岩佐の指名挑戦者への繰上げが濃厚。足首を痛め、今月27日の初防衛戦が中止となったIBF王者のランディ・カバジェロ(米)の怪我の治り次第だが、セレス会長は期間が空いてもカバジェロ一本にターゲットを絞ると話した。
岩佐は間違いなく世界を獲る
 一方、敗れたロアは控え室に戻り、うつむき加減で取材に応じた。「パンチのタイミングが良いベリーストロングな選手。左ストレートが強いが、それよりも返しのフックの方が強烈だった」と岩佐を称え、10日前に決まった試合だったが、いつ決まってもいいように練習していたのでコンディションに問題はなかったとした。最後にロアは、岩佐は世界を獲れるかの問いに「間違いなく取るだろう」と即答した。

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